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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2008/3/17 2:14 | 最終変更
稲葉みずほ 
こんばんは。お礼が遅くなり、大変申し訳ありませんでした。稲葉みずほです。
「十年の土産」「トークイベント」大変面白く、感動しました。監督、奥様、スタッフの方、本当にありがとうございました。そしてお疲れ様でした。

はじめて、展覧会へ行ったとき、監督にパーフェクトブルーのバラード曲を流していただき、なんてやさしい人だろうと思いました。
監督とは話すことなんて出来ないと思っていたので、話をしていただいた上にサインまでしていただき、うれしかったです。監督が一筆一筆、丁寧に書いて頂いた様子は今でも強く印象に残っています。大切にします。
展覧会のスタッフの方々や、奥様にも優しく気さくに接してもらい、じんときてしまいました。本当にありがとうございました。

次回の「夢見るキカイ」本当に楽しみにしています。

もうひとつあります。監督にメールで取材をうけていただいた件です。お忙しい中、取材をうけていただきありがとうございます。私は宣伝会議が主催する編集・ライター講座を受講しているのですが、卒業制作で雑誌を想定した記事を作ります。「タイトル”私”(仮)」というもので、”私”が出来るまでに焦点をあてた記事を書きたいと思っております。今までうけた質問と重複してしまうものもあるのですが、お願いいたします。私は監督に関する本(PLUS MADHOUSE「今敏」やKON‘S TONEなどです) を読んでいるので、知っているのですが、まだ、読んでいない人へあらためて言葉で説明していただきたいのです。質問は5つで以下の通りです。
1、 今監督の幼少時代〜学生時代はどんな子供、どんな学生でしたでしょうか?アニメや漫画を見ることや、絵を描くことはこの頃から好きだったのでしょうか?
2、 漫画家になったきっかけと、映画監督になったきっかけをお聞かせください。
3、 今監督に影響を与えた方とその理由をお聞かせください。また、家族にも今監督に影響を与えた方はいたのでしょうか?
4、 映画の企画を選ぶときはどのようにして選ぶのでしょうか?
5、 「十年の土産」展覧会を主催した目的と展覧会を終えて感じたことをお聞かせください。

お手数ですが、よろしくお願いいたします。

先ほど「お問い合わせ」から同じメールを送信したのですが、届いているのか不安になりまして、こちらからも送ります。ダブっていましたらごめんなさい。
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なし Re:

msg#
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2008/3/17 21:24
眠るグル 
横からすみません。本当に。

あの「稲葉さん」でしょうか。
「トークイベント初日」に色々とお話をさせていただいた者、です。
「KONTACT BOARD」にて再会できて嬉しいです。(とはいえ、ここはやはり「KONTACT BOARD」。会話などはセルフコントロールいたします。)

その時も熱心にお話して下さった卒業制作は順調でしょうか。何かを一途に頑張って成し遂げよう、良いものを生み出そうとするその直向さと純真さに心を強打され、照らし合わせた自分を随分と戒めたものです。

応援しています。
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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2008/3/24 2:05
s-kon  管理人 居住地: 東京  投稿数: 100
こんにちは。稲葉みずほさん。
遅くなりましたが、お尋ねの件に「少し」お答えしたいと思います。
「編集・ライター講座」受講中ということなので、その学習をお手伝いする意味でも、あえて「1」〜「4」は答えないことにしました。
というのも、ご自身が書かれているとおり、これらへの真っ直ぐな答えは「監督に関する本」や当ウェブサイトの「インタビュー」などにすべて書かれていることだからです。
ここで私が少ない時間でかいつまんでお答えするよりも、丁寧かつ整理された答えがすでに用意されているわけですから、それらに目を通し、必要な答えをご自身で「編集」することをお勧めします。
その方がよほど「編集・ライター修業」に役に立つことでしょう。
「編集」された結果をお送りくだされば、目を通した上で必要なら加筆修正などもいたします。

それと差し出がましいことかもしれませんが、これまで700〜800本のインタビューを受けてきた経験者として一言言わせていただくと、これらの「質問」はちょっといただけないですね。
もう少し工夫してもらいたい質問です。
「初めて監督してみて、どうでした?」
「『パプリカ』が完成されて、どうですか?」
「ヴェネチア映画祭に招待されて、いかがですか?」
などなど、これらは実によくあるタイプの質問なのですが、取材側の努力や工夫がなされていない典型例で、インタビュイーにばかり負担をかけて、インタビューアーは楽をしようという魂胆に見えてしまいます。
別に稲葉さんが楽をしようとしているといっているわけではありませんし、日常会話なら別に問題ありません。
でも、これまで私の元を訪れたインタビューアーでこの手の質問しかしない人はほぼ、「楽をしよう」という魂胆が透けて見えた、ということです。あるいは著しく知性や想像力に欠けるか。もしくは両方か。
稲葉さんの場合は、「編集・ライター修業」中とのことなので致し方ないとは思いますし(実際、学生さんからのインタビューには多いタイプの質問です)、こうしてインタビュイーに指摘を受けることも修業の一つになることでしょう。
でもさすがに、金をもらって仕事にしている人がこういうレベルの質問をしてはいけないと思いますね。
答える身にもなってもらいたい(笑)
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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2008/3/24 2:06
s-kon  管理人 居住地: 東京  投稿数: 100
続きです。

先の質問を例に取り、具体的に考えてみましょう。
たとえば「2」。

「2、漫画家になったきっかけと、映画監督になったきっかけをお聞かせください。」

A:特にきっかけはありません。

下手をすると答えはこれで終わってしまいますよ(笑)
まず「漫画家」や「映画監督」などになるには「きっかけ」が必要なものである、という前提で考えているようですが、そういう劇的なものがそうそうあるわけでもないと思います。
もう少し相手を見た方がいいでしょう。
他の方がこうした質問にどう答えるのかは分かりませんが、少なくとも私の場合、明確なきっかけは特にありませんし、インタビューでもそう答えているはずです。
「私は監督に関する本を読んでいるので、知っている」ということですから、これは一工夫しなければいけないところ。
たとえば「漫画家や映画監督になるにあたって、特に明確なきっかけはないと仰っていますが……」などと前置きした上で、もう一段突っ込んだ質問を用意するべきでしょう。
「読んでいない人へあらためて言葉で説明」するというと聞こえはよいですが、「幅のありすぎる」質問は答えの要点を絞る努力をインタビュイーがしなくてはならないのです。これが負担の最たるものです。
その媒体や記事がどういう人たちに向けたものなのか、その取材が何を指向し、どういった答えを必要としているのか、もう少し絞ってもらわないと答えにくい。
本来、編集者やライターが考えなくてはならない部分をインタビュイーに考えさせるのは怠慢以外の何物でもないでしょう?
そういう人を世間ではこういっても良いことになっています。
「ギャラ泥棒」

もしこれが文書による取材ではなく、対面取材なら口頭で質問の意図を探ったり、狙いを絞ってゆくことも可能ですが、メールインタビューなど即時の応答が難しい場合、二段三段構えの質問にしておいた方が良いのではないかと思います。
たとえばこれはイギリスのガーディアン紙からの質問(「Interview 22」)。

「アニメーションの仕事に就いたきっかけは何でしたか。元々は漫画家として活躍していたそうですが、漫画からアニメへと自然に移行したのでしょうか。」

質問の狙いが同じではないでしょうから、単純な比較は出来ませんが、それでもこの質問の方がはるかに狙いが絞られていて答えやすいということはお分かりいただけるでしょう。
「自然に移行したのでしょうか」というのがポイントですよね。
言外に「異業種に移行するには少なくない障害があると思うのですが……?」といったニュアンスがあるから、まずそこから話を始められる。答えのきっかけを捕まえやすい質問です。
それに「元々は漫画家として活躍していたそうですが」という一言によって、こちらに対する相手の理解度を少し計ることも出来ます。
こちらに対する知識や下調べのある人に答える方が、そうでない人に答えるよりこちらだって親切になるものです。
他ならぬ当ウェブサイト開設・運営でたいへん世話になっている友人のライターから、随分前にこんな話を聞いてえらく感心した覚えがあります。
インタビューの仕事が多い彼は、取材対象者にこんなことをまず聞くのだそうです。
「このインタビューは何本目ですか?」
つまり、相手はある事柄(新曲や新譜のリリース、映画出演など取材する件)に関してそれまでに何回くらい同じ言葉を繰り返してきたのでしょうか、といった思いやりです。結果的に同じことを聞かざるを得ないとしても、そうした配慮があるかないかで、答える方の意識も変わってくるものです。
「これまで散々同じ質問をされたと思うのですが……」
「ええ。だから聞かなくてもいいでしょ」
たまに私はそういうことも口にしますけどね(笑)

同じインタビューからもう一つ。

「「責任」というテーマを良く使われるようですね。『PERFECT BLUE』では、未麻は自立して女優になると決意しますし、『パプリカ』では、人間はテクノロジーの悪影響に対して責任を持たなければいけないというメッセージがありますし、『妄想代理人』では、少年バットが人々を義務から「解放」してあげます。今監督の作品は「責任」について、どういうことを伝えているのでしょうか。もしかしたら、日本人の中で繁栄しているオタクライフは時々無責任な逃亡だと示唆しているのでしょうか。」

きちんと映画を見た上での質問なので、こちらも応分のサービスをしたくなるというものです。
「どういうことを伝えているのでしょうか」という質問には大きな幅があるとは思いますが、「もしかしたら」以後に続く具体的な記述によって、どういう方向で答えればいいのか想像がつきやすくなっていますよね。

もしかしたら質問者がこうした「予断」を持つことに否定的な考えもあるかもしれませんが、私はインタビューアーが「(とりあえず)何を知りたいのか」が分かった方がいい。
とりあえず、と断ったのは、結果的に知りたかったことが変わっても良いからです。要するに話の「きっかけ」が欲しい。
私は別に「言いたいこと」なんて特にないから、具体的に聞いてもらった方が余計な頭を使わなくて済みます。一日に複数の取材が重なっているときは、こちらのサービスの「残量」だって少なくなりますので(笑)
きっかけは何であってもいいとまでは言いませんが、最終的にそこから話題がずれたとしても、それで面白い「場」が生まれれば双方にとって有益です。
ある事柄について「すべて」を語るなんてことは不可能です。本人だってろくに把握してないのですから。
それについてどういう切り口で聞くのか、つまり「すべて」のうちどの「部分」を知りたいのかが分からないことには答えようがないのです。どの「部分」になるのかは先にも触れたとおりコントロールできるわけではなく、質問と答えの応答によってお互いにいまだ未知なものを探り合うようなものです。
その一回性の「場」が面白い。
だからこそ、インタビューアーの質問の在り方は、「すべて」のうちのどこに光を当てるのかということであり、それは一つの創造、表現なのです。
インタビュイーにとっても、それまでにない光の当てられ方なら知的好奇心も湧くものですし、話も楽しくなる。
そんな質問なら答えているうちにこんな風に思えてくる。
「そうか、私はそんなことも考えていたのかもしれない」
相手を楽しくさせることも考えると、自分にしか聞き得なかったことにも出合う可能性も高くなるし、その方が自分も楽しい。
どうせなら、お互い楽しい方がいいでしょう?
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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2008/3/24 2:07
s-kon  管理人 居住地: 東京  投稿数: 100
さらに続きです。

長くなりましたが、「5」の質問にお答えします。
これについてはインタビューという形では記していないので。

5、「十年の土産」展覧会を主催した目的と展覧会を終えて感じたことをお聞かせください。

これもね、「何かをするにあたっては目的があるに決まっている」という素朴な思い込みが困るんですよね(笑)
私は随分「そういうものではない」ということを折に触れて申し上げている筈なんですけど。
真面目な答えは以下。


 あらかじめ「目的」が用意されていたわけではないのです。
 世の中のすべてのことが「目的」「方法」「結果」という分かりやすい順序や、学校などで教わるような段取りで構成されているわけではありません。
 あえて目的らしいものを上げるとすればこういうことです。
「打ち上げをしたい」
 打ち上げ、というのは仕事が終わった後などに行う「打ち上げパーティ」のことです。
 打ち上げる以上、「何か」をしないことにはいけない。
 その「何か」として、「展覧会」を企画しました。冗談ではありません。
 ふざけているように思われるかもしれませんが、初発の動機は「打ち上げ」なのです。
 仲間と一緒に打ち上げで美味しいシャンパンを飲みたい。
 脳裏に浮かんだそのイメージに向かって企画を立ち上げたのです。

 もちろん、「展覧会」を選択するだけの背景はありました。
 家内がイラストレーターでもあり、グループ展に参加することがある。その展覧会を見に行った折にこう感じました。
「楽しそうだな」
 私はアニメーション監督として機能しておりますが、自分が監督した映画の版権イラストも自ら描きます。何しろ私は絵を描いて食っていきたい、という単純な駆動力で漫画家になり、その後、色々な縁に導かれて現在の位置にいます。
 だから、「絵」だけを見せる展覧会には多少の憧れもありました。
「打ち上げをしたい」という動機が「展覧会」という「器」に結びついた。
 しかし、ただ絵を見せればいいというものではない。どの絵を選択して展示するのか、可能性は無限に近いくらいあることでしょう。
 たとえば、「新作に限る」であるとか(可能性としては低すぎるでしょうが)、「アニメーション制作のプロセス(コンテやレイアウト、原画、美術設定など)」を展示するということも考えられましたし、あるいは「絵で見る今 敏の人生(学生時代の絵などを含む)」といった切り口も考えられる。
 基本的には、これまで私が制作を引き受けた版権イラストを中心とした展示とは考えていましたが、「+α」も考えられる。
 監督作以前のアニメーションの仕事(美術設定やレイアウトなど)や漫画の仕事、その一部を紹介することも考えていました。
 しかし、今回はたまたま『パーフェクトブルー』リニューアル版DVD発売が控えていたので、その宣伝も兼ねることにして、発売時期と展覧会開催の時期を合わせることにした。
 その時期がちょうど『パーフェクトブルー』劇場公開からちょうど10年にあたる、ということもあって浮かんできたコンセプトが、「十年の土産」です。
 だからセレクトする絵もこの「十年」に限ることにした。
 十年間の仕事を見せたいから考えた展覧会ではなく、順序としては準備しているうちに生まれたコンセプトであり、それが「途中から」目的になったのです。
 方法を決めてから目的を考えることだってあるのです。私の場合、その方が多いといったほうがいいかもしれない。
 「十年の土産」というタイトルは打ち合わせ中、不意に浮かんだものです。
 最初は「十年土産」としていたのですが、発想と響きが子どもっぽい気がしたので、あえて「の」を入れて普通にしてみました。
 自分が発した言葉によってイメージはさらに喚起されるもので、このタイトルによって展覧会のイメージや意図はさらに固まってきました。
 展覧会の際には発表しませんでしたが、「十年の土産」の解説のために書いた「能書き」がありますので紹介しましょう。

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「能書き」

 時々、昔自分が描いた絵を眺めていると、何だかかつての仕事に励まされているような気分になることがある。
「自画自賛していれば世話がない」
 まあ、そう仰らず。
 別に自画自賛しているわけではない。ただ励まされる気がする、というだけである。
 昔の絵を見て心底上手いと思うようになっては、作り手としてはクライシスであろうが、私はそんな危機的状況に陥るほどの技術も能力もない。
 むしろ不思議な思いにとらわれるといった方が正しいのかもしれない。
 昔描いた絵を見ていると、こんな気分になるのだ。
「本当に私が描いたのか?」
 あるいはこんな。
「どうやって描いたんだ?」
 本当の話。
 自分が描いたものでありながら、私はそれをどうやって描いたのか、どうしてそんな絵を思いついたのか、本当に分からない。
 このギャラリーに集められた絵は、すべて私の手によるものか、私が責任を引き受けて制作したものばかりである。どれも右手がよく覚えている。
 私がよく知っているものばかりなのに、眺めていると私には分からない「どこか」から届けられたもののように思えてくる。
 どこから?
 それは私が深く関わった「映画」そのものからに他ならない。
 だから私はこう思う。
 ここに集った絵の数々は、「十年の土産」なのである、と。

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 文中にもあるとおり「自分が描いたものでありながら、私はそれをどうやって描いたのか、どうしてそんな絵を思いついたのか、本当に分からない」ものなのです。これは監督した映画やその他すべてのことに対しても言えることです。
 分からないから、それを実践してみることで自分が何を考えていたのかを知るものなのです。
 すでに分かっていることを表現するわけではありません。表現によってそれを知るのです。
 だから「十年の土産」も同じことです。
 開催してみて分かったことばかりです。
 十年間にしてきた自分の仕事を「絵」という切り口で見返したかったのか、というのもその一つ。
 どの絵も思い出深いですし、改めて見直して自画自賛する部分もありました。
「真面目に仕事をしておるわい」
 絵が上手いのか、魅力的なものなのかは他人が決めることですが、自分の好みの「空間」を表すべく、どの絵も懸命に格闘している姿は少しくらい褒めてやってもいいかな、とも思いました。
 十年間の変化も面白いもので、明らかに絵の好みは以前より華やかになってきたようですし、色の好みも派手な方へシフトしていることも分かりました。
 これは『パプリカ』の影響が大きいように思える。ではその『パプリカ』につながるステップボードとなったのは前作『妄想代理人』で、そこにつながるのは『東京ゴッドファーザーズ』で……という具合に、いま現在につながる流れを把握できました。
 ということは、この先どういう風に進むと望ましいことになるのかも少し見えてくる。単に過去を振り返ってまとめるだけでは、あまり生産的には思えないので、私が過去を振り返るのは、まだ何か分からない「次」へつなげるためです。
 だからきっと、十年の仕事にプラスして次回作の断片をどうしても混ぜたかったのでしょう。

 また、開催してみて分かったことの一つにはこんなこともある。
「そうか。私はお客さんの顔が見たかったのだ」
 私たちが制作した映画をどういうお客さんが見てくれるのか、それを具体的に把握したかったのかもしれません。でもそれは事後的に認識したことであって、決して開催前には意識化してはいませんでした。
 お客さんとの接触はとても楽しいものでしたし、自分の絵や監督した映画がどういう風に見られているのか、どういう影響を及ぼしているのかをお客さんそれぞれの具体例を聞かせてもらうことでその一端に触れることが出来たのは何より嬉しいことでした。
 絵をお買い上げいただくのも初めての経験でしたし、物販コーナーで多くのお客さんがその財布を開いて対価を払ってくれる姿を見られたのもたいへん大きな勉強になりました。
 私はアルバイトの一つもしたことがないので(絵でしかお金をもらったことがない)、商取引やサービスの「現場」は全く知らないのです。
 それが今回、具体的なお客さんの顔が見え、実感できる範囲での金銭の動きを経験したことは貴重な体験でした。
 
 まとめ風にいえば、展覧会を終えた実感こういうことかもしれません。
「何でもやってみるものだな」

 今 敏


 以上です。
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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2008/3/24 3:17
稲葉みずほです 
今監督へ

監督からこんなに沢山の言葉をいただき、泣いてしまいました。
色々思い、感じることがあるのに、うまく言葉で表すことが出来ません。すみません。
返事が送れてしまい、申し訳ありませんでした。

本当にありがとうございました。


稲葉みずほ
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