COMIC BOOK


恥ずかしながら、私も漫画家として単行本なる物も出していたりもします。

kaikisen

単行本“海帰線”

(1990年 講談社刊)
[短編“キンチョーの夏”収録]

初めての連載、しかも3ヶ月とは言え週刊のペースに呑まれて 話も絵も納得のいかないうちに終わった作品です。時間があっ ても当時はこの程度のことしか出来なかったんでしょうが。 とは言え、初めて自分の本が出版され、やはり感激しました。特に印税を貰ったことには小踊りの一つもしてしまいました。が、それも束の間、たまっていた疲労と大酒のせいか、A型肝炎で1ヶ月ほど入院。因果だな。

ちなみに現在は廃刊になってます。

ま、いい。

horror

単行本“ワールド・アパートメント・ホラー”

(1991年 講談社刊)
[短編“わいら”“お客様”“JOYFUL BELL”収録]

同名タイトルの映画(監督・大友克洋)を漫画化した物です。話の原案は不肖、私です。大友さんが実写を撮るということで、素材をなんにしようか話してて出てきたネタだったと思う。(場所は吉祥寺のキリンシティ。“AKIRA”の締め切りの後飲んでた様な気がする。)「外人だけが住んでるアパートがヤクザの地上げに合う」という程度のネタを、大友さんが、当時話題に上がることの多かった不法滞在の外国人だの、ホラーの要素だのを交えて膨してていったんじゃあないだろうか。本編の脚本は信本敬子。最近じゃあ“白線流し”でお馴染みの売れっ子脚本家。

週刊で5回の連載。猥雑な感じを出したくて、それまでの絵とはスタイルを変えて描いたつもりだったが、「筆があれてる」と言う評もあったりした。

ちなみにこれも現在は廃刊。

ま……、いい。 


上記2冊が私の単行本の全てであります。しかも両方廃刊。  しかし世の中にゃあ、捨てる神ありゃ拾う神あり。 有り難いことに2冊とも、小規模ではありますが、海外でも出 版されております。