(株)KON'STONE スタッフ・ブログ

雑食日誌1999

2011/06/16 木曜日 -

今 敏のウェブログ NOTEBOOK をお読みになっている方ならご存じだろうが、彼は「雑食日誌」と題して読んだ本や、視聴した映画(ヴィデオ)などの記録を残していた。
サイトで公開したもの以前も、遡れば1999年以降のメモがテキスト・ファイルとして保存されている。
視聴順、読了順に作品名が記されているらしく、99年分に関しては下半期から視聴日、読了日と思われる日づけも付してある(なぜか一部の作品にのみ価格も記されている)。
今 敏による寸評がないのは残念だが、彼の作品や彼自身の「構成要素」を推察するよい資料になりそうだ。
99年の上半期は『千年女優』の資料として読んだり観たりしたと思われる作品が多く、下半期には司馬遼太郎作品を集中的に読み込んでいる。
NOTEBOOK の99年分を併せて読んでも面白いだろう。
4月12日・13日の「渡橋する声軍」というのは平沢進のライヴ、11月6日の「音楽産業廃棄物 P-model or Die」というのはP-MODELのライヴ(正しいタイトルは「音楽産業廃棄物取扱技能者総決起集会!」だが)である。
以下、彼のテキストのまま掲載する。

なお、作品のアタマについているマークは次の意味だと推察される。

●初見の映画(ヴィデオ)
○再見の映画(ヴィデオ)
■本
◆CD(コンサート)

わたしの渡世日記

1999
○『12人の怒れる男-評決の行方』ウィリアム・フリードキン
○『悪魔を憐れむ歌』
○『スクリーム2』ウェス・クレイブン
○『コップランド』
○『スターシップトゥルーパーズ』ポール・バーホーベン
○『隠し砦の三悪人』黒澤明
●『巌流島』作・三谷幸喜(ビデオ)
●『笑いの大学』作・三谷幸喜(ビデオ)
○『リング』中田秀夫
○『らせん』飯田譲治
■『業火』パトリシア・コーンウェル
■『愛されない子』トリイ・ヘイデン
○『コレクター』
●劇団☆新感線『西遊記』
○『L.A.コンフィデンシャル』
○『新世紀エヴァンゲリオン/劇場版』
●『君となら』作・三谷幸喜(ビデオ)
○『酔いどれ天使』黒澤明
○『赤ひげ』黒澤明
●『バイ・マイセルフ』作・三谷幸喜 演出・山田和也(ビデオ)
●『罠』作・三谷幸喜 演出・山田和也(ビデオ)
○『ディープインパクト』ミミ・レダー
○『用心棒』黒澤明
○『独立愚連隊西へ』岡本喜八
『わたしの渡世日記 上』高峰秀子
『わたしの渡世日記 下』高峰秀子
○『わが青春に悔いなし』黒澤明
○『12人の優しい日本人』中原 俊/三谷幸喜・原作
○『肉弾』岡本喜八
○『上意討ち-拝領妻始末』小林正樹
■『青い山脈』石坂洋次郎
■『バラと痛恨の日々』有馬稲子
■『黒澤明-音と映像』西村雄一郎 立風書房 ¥2,600
■『何が映画か 黒澤明/宮崎駿』徳間書店 ¥2,100
■『村木与四郎の映画美術【聞き書き】黒澤映画のデザイン 丹野達弥編』フィルムアート社 ¥2,500
■『宮崎 駿-出発点』
■『君美しく』 川本三郎 文芸春秋刊 ¥2,330
○『生きてはみたけれど 小津安次郎伝』
○『ライアー』
○『幕末太陽傳』川島雄三
○『戸田家の兄妹』小津安次郎
○『黒い十人の女』市川昆
●『リバーダンス』
○『ラストサマー』
●『オンリーミー』
■『司馬遼太郎が語る日本・1』
○『病院坂の首くくりの家』市川昆
■『司馬遼太郎が語る日本・2』
○『TAXI』リュック・ベッソン
○『午後の遺言状』新藤兼人
■『アイディアを捜せ』阿刀田高
■『司馬遼太郎が語る日本・3』
■『司馬遼太郎が語る日本・5』
●『大切なバカンス』惑星ピスタチオ(ビデオ)
○『ナッシングトゥルーズ』アイバン・ライトマン
○『キャラクター』
■『この国のかたち・1』司馬遼太郎
○『この森で天使はバスを降りた(The Spitfire Grill)』
○『アメリカン・ポップ』ラルフ・バクシ
■『この国のかたち・2』司馬遼太郎
■『この国のかたち・3』司馬遼太郎
■『この国のかたち・4』司馬遼太郎
○『アルマゲドン』マイケル・ベイ
■『この国のかたち・5』司馬遼太郎
■『司馬遼太郎が語る日本・4』
■『対談集・日本人への遺言』司馬遼太郎
○『女優・須磨子の恋』溝口健二
○『喜びも悲しみも幾年月』木下恵介
●『サンタクロースは歌ってくれた』キャラメルボックス(ビデオ)
■『<意識>とは何だろうか』下條信輔
◆『渡橋する声軍』平沢進4/12
◆『渡橋する声軍』平沢進4/13
○『侍』岡本喜八
○『蜘蛛巣城』黒澤明
●『ユニコーン』梶ヶ谷七人囃子
■『八人との対話』司馬遼太郎
■『ぼくはこんな本を読んできた』立花隆
○『愛が微笑む時』(Heart And Souls)ロン・アンダーウッド
■『歴史と風土』司馬遼太郎
○『ダークシティ』
■『宇宙からの帰還』立花隆
○『8mm』ジョエル・シューマカー
■『歴史を紀行する』司馬遼太郎
■『余話として』司馬遼太郎
○『ミレニアム・セカンド/1』
○『ミレニアム・セカンド/2』
○『ミレニアム・セカンド/3』
○『ミレニアム・セカンド/4』
○『ミレニアム・セカンド/5』
○『ミレニアム・セカンド/6』
○『ミレニアム・セカンド/7』
○『ミレニアム・セカンド/8』
○『ミレニアム・セカンド/9』
■『十六の話』司馬遼太郎
■『日本語と日本人』司馬遼太郎
○『ミレニアム・セカンド/10』
○『ミレニアム・セカンド/11』
○『π』
■『歴史の中の日本』司馬遼太郎
■『歴史の世界から』司馬遼太郎
●『破壊ランナー』惑星ピスタチオ
○『ミレニアム・サード/1』
○『ミレニアム・サード/2』
■『司馬遼太郎の日本史探訪』
○『ミレニアム・サード/3』
○『椿三十郎』黒澤明
■『司馬遼太郎の語る日本/6』
●『ドラゴンロック2・轟天・九龍城の蝮』劇団☆新感線
●『破壊ランナー』(ビデオ)
■『街道を行く15/北海道の諸道』司馬遼太郎
○『ミレニアム・サード/4』
■『菜の花の沖/1』司馬遼太郎
○『スライディングドア』
○『スリングブレイド』
○『ELEVATED』
■『菜の花の沖/2』司馬遼太郎(99/7/29読了)
○『メン・イン・ブラック』
○『スプリガン』
■『菜の花の沖/3』司馬遼太郎(99/7/30〜99/8/5)
■『菜の花の沖/4』司馬遼太郎(99/8/6〜8/11)
○『エンジェルダスト』
■『菜の花の沖/5』(〜8/18)
○『永遠の人』木下恵介
○『怪談』小林正樹
■『菜の花の沖/6』司馬遼太郎(〜8/26)
■『坂の上の雲/1』司馬遼太郎
■『坂の上の雲/2』司馬遼太郎(〜9/6)
■『黒澤明・夢は天才である』(9/5)
■『クロサワさーん』土屋嘉男
■『坂の上の雲/3』司馬遼太郎(〜9/13)
■『坂の上の雲/4』司馬遼太郎(〜9/15)
■『坂の上の雲/5』司馬遼太郎(〜9/17)
■『坂の上の雲/6』司馬遼太郎(〜9/20)
○『マトリックス』
■『坂の上の雲/7』司馬遼太郎(〜9/24)
■『坂の上の雲/8』司馬遼太郎
○『アイズ・ワイド・シャット』(10/4)
○『シューティングフィッシュ』(10/4)
■『世に棲む日々/1』司馬遼太郎
■『世に棲む日々/2』司馬遼太郎(〜10/7)
○『シン・レッド・ライン』テレンス・マリック
■『世に棲む日々/3』司馬遼太郎(〜10/12)
○『ブレイド』
■『世に棲む日々/4』司馬遼太郎(〜10/18)
■『十一番目の志士/上』司馬遼太郎(〜10/20)
■『アイズワイドオープン』Frederic Raphael(〜10/25)
■『十一番目の志士/下』司馬遼太郎(〜10/27)
■『幕末』司馬遼太郎(〜11/2)
■『酔って候』司馬遼太郎(〜11/6)
◆『音楽産業廃棄物 P-model or Die』(11/6)
■『最後の将軍』司馬遼太郎(〜11/8)
■『王城の護衛者』司馬遼太郎(〜11/10)
■『アームストロング砲』司馬遼太郎(〜11/12)
■『翔ぶが如く/1』司馬遼太郎(〜11/19)
●『白血球ライダー2000』(11/19)
○『タイタニック』
○『バグズライフ』
○『バリーリンドン』
■『翔ぶが如く/2』司馬遼太郎(〜11/26)
■『歴史と視点』司馬遼太郎(〜11/30)
○『エクソシスト』
■『翔ぶが如く/3』司馬遼太郎(〜12/4)
●『ロストセブン』劇団☆新感線(12/4)
○『影武者』(12/5)
○『乱』
○『生き物の記録』
■『翔ぶが如く/4』司馬遼太郎(〜12/7)
○『ミレニアムサード/5』(12/8)
○『ミレニアムサード/6』(12/9)
○『ミレニアムサード/8』(12/10)
○『ミレニアムサード/7』(12/11)
■『翔ぶが如く/5』司馬遼太郎(〜12/12)
○『恋に落ちたシェークスピア』(12/12)
○『生きものの記録』黒澤明(12/15)
○『ミレニアムサード/9』
○『ミレニアムサード/10』(12/16)
○『ミレニアムサード/11』(12/17)
○『トイ・ストーリー』
■『翔ぶが如く/6』司馬遼太郎(〜12/19)
■『翔ぶが如く/7』司馬遼太郎
■『翔ぶが如く/8』司馬遼太郎
○『ブレードランナー』
○『ファイトクラブ』
■『街道を行く21/神戸・横浜散歩、芸備の道』司馬遼太郎

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コメント一覧

kyoko  投稿日時 2011/6/16 10:38
私は側にいたから、それらの記憶がありありと蘇ります。なぜなら、
凄く良かったとコンが思った本は、私も進められ読んでいますし、
常に今読んでいる本の話題は、我が家ではお互いにしていたからです。

ビデオやDVDは一緒に見ていますしね。

ほんと面白いなと思うのは、今回少しコンの日誌を読んで人の日誌なのに全てリアルに思い出せると言うこと。
私達は案外良く会話していたんだなと、改めて思いました。
'雑魚'   投稿日時 2011/6/16 11:03
はじめまして。
今監督の作品を拝見し、アニメの良さを再認識させられました。
以来、新しい作品を楽しみに観続けていました。
ですから、亡くなられたのを知ったときは、ただただショックで・・・。

それでも、作品は生き続けているのだと思います!
スタッフさんたちのこれからの活躍と、新しい作品に期待しています!!
まとまりのない文章でスミマセン。
DJZ  投稿日時 2011/6/17 6:14
Interesting list, as usual, from Kon-sensei.
DJZ  投稿日時 2011/6/17 19:12
私は彼が宮崎を楽しむことはなかった聞いた。彼の映画のエンディングのために。多分彼は唯一の黒澤に興味を持っていた?私はまた、新世紀エヴァンゲリオンについて驚いています。安野以来アニメの悩みの種です。今敏は、おそらくそれが好評だった理由を見てみたかった。バグズライフにも驚きです。しかし私はそれが七人の侍に敬意を持って聞く。バクシはいえ、実際に古い学校です。私は出崎またはりんたろうのような人だけが彼を知っていると思った。私は手塚、出崎統、りんたろうとは、最も彼を知っていたと思った。マイケルベイはまたショッカーです。ああ、とトイストーリー。彼は、CGアニメーションを楽しむか?彼は実際にメディアを愛した。であっても法律上のストリーミングで、私は維持することはできません。彼はおそらくしかし、ビデオゲームで気を取られませんでした。
kasiko  投稿日時 2011/6/18 17:43
作品のタイトルを羅列しただけではありますが、楽しんでいただけたようで幸いです。
リストから見えてくる「像」があると思います。
このシリーズは数回続ける予定なので、よろしくお願いいたします。
'曖昧もこ'   投稿日時 2011/6/18 23:17
はじめまして。

私も今敏さんファンの一人です

初めて見た作品は妄想代理人でした。

因みに見た時の私は小学生でしたので「なんて怖いアニメなんだろう」っていうのが印象的でした

それから数年たって中学生になった頃
「あの怖いアニメってどんなんだっけ」と思いPCで検索して
DVDを借りに行き見たのがきっかけで、凄い衝撃を受けた事を覚えてます^^

それからは他の作品を見ました
どれもやっぱり凄く衝撃を受けて、次はどんな作品が出てくるのだろうと思っているうちに私は今高校生になってます。

今敏さんがお亡くなりになった事を知った時凄くショックでした…

でも私は今さんの作品大好きです!何度でも見ようと思うくらいに^^

これからはスタッフさんが大変だと思いますが、新しい作品楽しみにしています。

長々と文章申し訳ないです。
kasiko  投稿日時 2011/6/19 8:11
トラウマ・アニメになっちゃいましたか(笑)。
でも再見していただけてよかった。
中学生や高校生というまさに多感な時期に観ると受け取り方も違いそうですね。
今 敏も作品は観客とともに作るものというようなことを言っておりましたが
同じ作品でもひとによって見え方が違うのはもちろん、
同じひとが観ても年齢によってぜんぜん違ってくると思います。
これからもたまに観直してくださいね。
DJZ  投稿日時 2011/7/6 6:29
I guess I'll have to apologize about my Anno rant, because he did charity sketches. 私は安野の暴言について謝罪しなければならないでしょうね。彼は犠牲者のためのスケッチを描いたので。私はまだ彼の会社のアニメのほとんどを好きではない。しかし、少なくとも彼はエヴァンゲリオンの文字よりもよりよいすることができます。プラス、それはここに確執を開始するのは間違いです。
(未承認)   投稿日時 2014/5/28 10:55
(未承認)

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