2010年7月26日(月曜日)

ナベケン



例の映画について書きたいわけじゃないのだが、ナベケンのことを思い出した。
いまやハリウッド御用達日本人スターと言えば渡辺謙さん。
日本人から見るとむしろ日本人離れした顔じゃないかと思うが、陰影のつきやすい顔だちが分かりやすさに通じて好まれるのかもしれない。三船敏郎も同じ傾向だろう。
逆にアジア系の女優なんかは表情が読み取りにくいフラットフェイスの方がエキゾチックに感じるのかも。日本で美人っていうと陰影がつきやすいタイプだと思うが、そのあたりは逆なのかもしれない。
要するにアジア人はアジア人としての役割分担がある、と。
三船とか渡辺謙は例外なのだろうか。というか男優の場合は例外しか取り上げられないのかもしれない。その他の日本人はきっといまだにメガネ出っ歯で十分、みたいな。

4年前、ハワイの映画祭で渡辺謙さんに紹介されたことがあった。
通訳か何かの女性が気を回したがったのだ。ブルンブルン!
「渡辺謙さんを紹介すればさぞや喜ばれて、彼の一生の思い出になるに違いない!」とかそんな感じ。
善意のブルドーザー。「オバチャン」の威力はオアフでも同じ。
紹介された私も困ったが渡辺謙さんだってさぞや困ったろう。
「ええ、どうも、今 敏というアニメーションの監督でして…」
「どうも渡辺謙です!」
どこの馬の骨とも知れぬ相手に、ワザとらしさの微塵もなく握手してくれたその様はスカッと爽やかな人という印象だったな。
大柄というわけでもないのに、画面では存在感があるし、3DCGみたいに陰影の強い顔の人たちに混じっても様になるし。
ハリウッドという夢の世界でもきっと負けないぞ、ナベケンは!
あまつさえ夢の世界を支配することだって夢じゃないさ!

で、何でナベケン呼ばわりかって?
そりゃあだって握手した仲だもん、一生ダチに決まってら。

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