2007年12月10日(月曜日)

『パプリカ』DVDアメリカ版



出社したら机の上に見覚えのあるビジュアルのDVDが置いてあった。
『パプリカ』のアメリカ版DVDである。もちろん左側が表で右が裏。

USAversion.jpg

ジャケットは日本では使用されたことのないビジュアルの筈。
私が作成したものではなく、SONY PICTURES CLASSICSさんの方で用意してくれたもので、去年のヴェネチア映画祭の時から使われている海外用のメインビジュアル。
通常、こうした海外のビジュアルは制作者とは無関係に勝手に作られるもので、『MILLENNIUM ACTRESS』の無残な姿が好例である。
あまりに不愉快な画像を紹介したらこのサーバが腐るに違いないので、お見せしない。知っている人も多いだろうけど。
『パプリカ』のこの海外用メインビジュアルは一応監督にアプルーバルを求めてきたもの。ソニーさんのご配慮に感謝する。
私は作成に関与していないが『パプリカ』のビジュアルとしてまったく問題のないものだと思っている。というか、このビジュアルに触発されて国内用のメインビジュアルを作ったといってもいいかもしれない(笑)
パプリカの顔はどうやって作ったのかわからないが、ベクトルデータのようなので、キャラ設定か何かをもとに誰かがPCでトレースしたのであろう。
画面を埋める有象無象たちは本篇素材だろうが、加工されて実線が目立たなくなっている。どういう加工なのか分からないが、レタッチされた形跡もあり、丁寧に素材が作られている。
アメリカで「好まれると想定される」センスは私にはよく分からないが、映画の中身や画面のテイストが捻じ曲げられるようなビジュアルでなければ別にいいのではないかと思う。
まぁ、さすがにこのビジュアルを国内で使われるとなると、「うん」とは言えないが。

ちなみに私の手元に届いたこのDVDは、付されていた伝言によるとこういう経緯でここにある。
「(マッドハウスの社長が)アメリカ出張の際、購入してきました」
お土産でなければもらえないのか(笑)

ちなみに『PERFECT BLUE』も『MILLENNIUM ACTRESS』もUSA版は誰かのお土産でもらったのであった。

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