1998年10月14日(水曜日)

運命秘宝館



 やれやれ10月の12日をもって私も35歳になりました。
 誕生日おめでとう、俺。

 ホームページ表紙に載せた「パンの日」の情報をくれたY・Kさんによると、同じ誕生日の芸能人には鹿賀丈史さんや真田広之さんがいるそうです。私の記憶が確かなら、真田さんは見たことがあります。去年の東京ファンタスティック映画祭の控え室で見かけましたよ、真田さん。「古代!ここは俺に任せろ!」「真田さん!!」…べたべたなボケで申し訳ない。
 さて北の大地で暮らすメール友達が親切に私の誕生花を知らせてくれました。ありがとうS君。いや、これからは運命秘宝館の主・ブラザーSと呼ばせてもらおう!またの名を「アニメ史研究家」。
 そうです彼は「夏の感謝祭」と題して行った私のバカ企画の中の「希望の訛り」に真っ向から挑んでくれた嬉しくも頼もしい男です。「パンの日」情報のY・Kさんもその節は参加してくれた方です。こういう美味しいネタをもらうと仕事が忙しくてもHP更新の意欲が湧くと言うもの。

 話がそれましたが「こけもも」だそうです、私の誕生花は。
 花言葉は「反抗心」……。おいおい、出来過ぎじゃないのか? 作ってないか?ブラザーS。
 それで「花占い」はと言うと以下の通り。

 「悔やんでみても仕方がない恋と、さっぱり忘れられる人。失恋してもくじけないあなたに脱帽します。愛する人が、あなたのくじけない心を見つけたとき、愛は花開くことでしょう。社会の荒波を乗り切るふたりの生活は、くじけちゃならないことばかり。あなたなら、幸せを勝ちとることができます」

 「失恋してもくじけないあなたに脱帽」って…シャッポ脱いだか。私はこう見えても傷つきやすいガラスの30代だぞ。そういうのは真田さんだけにしておいて欲しいな。
 しかも「くじけちゃならないことばかり」って、辛いなそれ。
 
 「北半球の寒い地方に広く分布している。 寒帯のハイマツの下や湿地に生える常緑の低い木。大きいものでも、15センチくらいしかない。果実は、赤く熱し、ジャムや果実酒に、葉は「こけもも葉」と呼ばれ、生薬とされています。 日本では、別名「フレップ」。これは、アイヌ語が語源です。 この日生まれの人、こけもものジャムを食べると、幸せがやってきます。」

 救いだな「こけもものジャム」。食わねば。食って幸せを呼ばねば。

 親切な彼は更には「生運数」というものまで調べてくれました。それによると私の性格は「悩殺理性型」だそうだ。どういう型なんだよ一体?
 超ビキニの下着で片手に広辞苑を持っている姿が浮かんだが、そういうことではないのか。

 「あなたは多弁で利発に加えて文筆の才があり、誰とでもうちとける社交生を持ち、他人の説得力も十分で交友関係も多彩です。」

 「多弁」…そうなんだよな、喋り過ぎなんだよな、いっつも。それで反感買っちゃうんだよなぁ。
 みんなゴメンよぉ!!
 それにしても何かただ口の上手い詐欺師みたいだな。

 「頭の回転が早く、何をしても無難にこなす器用人間です。知性、機知、独創的なアイデア等、異性に対しても素晴しい才能を持っています。」

 そうかぁ、器用貧乏なんだよな、確かに。気になるのは「異性に対する素晴らしい才能」という部分だな。どういう才能なんだろ?一体。

 「しかし、ハートがやぶれるほど愛に溺れることができない理性派の面をあわせもっているため、何事にも飽きっぽく中途半端に終わってしまうことが多いはずです。」

 そうだよそうだよ、足りないんでしょうよパッションとやらが。それにしても中途半端に終わってしまう、しかも「多いはずです」と断定されてもなぁ。あ、私の漫画連載のことか? そうかぁ、私のせいだったのか…。

 「恋愛に際しては、悩殺的な魅力で女性の自制心を水に浮かべた薄紙のごとく、たちまちのうちに溶解させますが、内面は意外にクールで自分の心は決して明かしません。」

 悩殺的な魅力……? しちゃうぞ、悩殺。

 「結婚後の毎日が、家事だけの生活には、すぐに退屈するでしょう。趣味や娯楽・スポーツで緊張を緩めることが大切です。」

 そうだなぁ、あんまり家事に精を出す方じゃないかな……って、おい、これって女性向けの占いじゃないのか?


 いや失礼。ブラザーSからの追伸によると、性別判断では「男性」をチェックしてくれていたそうだ。世の中は男女平等への道を邁進しているのであったか。スマンスマン。
 さてその追伸にはまたしても思い当たるふしがあるというか、興味深い占いが記されていた。恐るべし、ブラザーS!私を占いの呪縛とラーメン屋へと導く運命秘宝館の男!!
 知らない方のために、と言うか誰も知らないだろうから付け加えておくと札幌に帰省した折りに、私と妻そして“温泉番長”中山氏がブラザーSと酒の席を共にして楽しい時間を過ごさせてもらい、飲み会のフィニッシュとして土砂降りの雨の中美味しいラーメン屋に連れていってもらった、という故事に基づいているのでした。
 美味しかったよ、“山岡家”のラーメン。ちょっとしょっぱかったけど。ありがと。

 話を運命秘宝館に戻そう。私の名前の総画数による運勢だそうだ。
 まずは「吉凶指数」という収入に対する吉凶の割合を示す数字があって、これが高くなるほど貧乏だということに…「エンゲル係数」と混じってるか? その年の米の作柄を…それは「作況指数」か。そうじゃない。
 およそ数値化するのに困難といわれた吉凶を客観的に分析したのが、この「吉凶指数」だ!って他人に調べてもらっておいて私が偉そうにすることはないか。

「吉凶指数」(最大100最低−100)

 い……一体何を根拠に200段階評価になっているのだ。細かいね、また。お役所の文部省だってもう少し目が粗いってのに。
 しかし学期末に通信簿に混じってこんな「吉凶指数簿」を渡されたらちょっと怖いな。
 「…木村君、久保君、今君…今君今学期は大分下がってるぞ、次は頑張らないとな」
 「げ〜ッ!! 吉凶指数−93!? 学年でビリだよこれじゃ!! が、頑張らないと死んじゃうかもしれないよぉ!!」
 頑張ってどうにかなるものではないわな。運命なんだからな。しかし、いるのかな?「−100」なんて絶望的な人とか。親恨むぜ、そんなだったら。
 さて私は、と。

 「宿命運   50」

 良かったぁ。少なくとも不幸の星の下に生まれたわけではないようだな。推察するにこの「宿命運」というのがいわゆる全体運みたいな物なんだろうな。「50」だもんな。「50点」じゃないんだから、いい方だろ。200段階評価なんだし。

 「30歳まで  37.5」

 おいおいおい!「.5」って、「.5」って君!? 200段階評価じゃなかったのか!?一桁増えとるやんか!?
 しかし一段と細かくなってきたな、年代別にも指数を出されるとは。
 ともかく、だ。「宿命運」とやらが「50」であったことを考えると、この「30歳まで」と十把一からげにされた私の大事な大事な青春の時は、全体から見れば平均を下回っているということになるじゃないか。
 そういえば確かに寂しい青春だったような…。パーフェクトにブルーか、そんなひどいこと言うな!
 しかし無いよなぁ女子にもてたこともなぁ…学校でも浮いてたしなぁ…A型肝炎で入院もしたしなぁ…漫画も鳴かず跳ばずだったしなぁ…何がダメだったんだろうなぁ…才能が無かったのかなぁ…根気が無かったのかなぁ…あ、無かったのは「こけもものジャム」か!? クソォあの時「こけもものジャム」さえ食っていたら…。
 どうせ「37.5」だからな、30歳までは。ところが、一夜空けて31歳になったその時から!!

「30代  50」

 春来る!!ちょっと遅れたけど。「50」!!一気に12.5アップ!!食ったか「こけもものジャム」!? 覚えはないけどな。
 凄いな、しかし。200段階評価ということは「−100」を0とした場合それまでが「137.5」ってことになるから、何と一割近くも指数アップ!!
 ダイエットだってこう劇的に上手くはいかないだろ、エ?
 しかし31歳って何してたときだったっけな…………アレェ?いや、そうだよな、ちゃんと計算してみよう。私は実証主義だ。
 30歳の誕生日は、確か「ジョジョの奇妙な冒険/第5話」にかかった頃であったろうか。「30歳まで」だからこの時はまだ指数「37.5」か。
 それで「セラフィム」という天使を題材にした誰も知らない漫画、しかも副題が2億6661万36の翼」だったことなど誰も知らない知られちゃいけない〜♪デビルマンが誰なの〜か〜♪という連載を始めてしまったのも30歳の時だな。
 それで、と。おそらくは31歳の誕生日は過酷な連載の最中に迎えたであろう。この日を境に私は生まれ変わるわけだな。脱皮、ってやつですか。いよいよ順風満帆!!指数アーーップ!!
 そして31歳を迎えると同時に!……何も無いな。なんだよう。
 いやいや、ローマを一日にして成らず。吉凶も一日にして変わるわけではあるまい。
 この歳は、そうかもう一本連載漫画「OPUS」を始めたのか! よけい辛くなっとるやないか。
 しかもこの31という歳は、とある漫画原作者が逃げ出してひどい目に………オヤ?
 オヤオヤオヤ? ふ〜ん、悪い歳じゃないわな。
 それにこの年に結婚を決めて32歳の誕生日に入籍もしたのだから、そうか指数アップもまんざら、いやかなり信憑性も出てきたじゃないか。
 あ、でもそうか32歳のときに残った漫画連載が雑誌廃刊の憂き目にあうのか。しかしこの後「パーフェクトブルー」に上手くオーバーラップしていって、現在に至るわけだからなぁ。確かに31歳での吉凶指数の上昇というのも否定は出来ないわな、ホントに。

 恐るべし、ブラザーS!!運命秘宝館の男!!って別に彼が占ったわけじゃないのか。でもこれが全部ブラザーSのでっち上げだったら怖いな。当たってて。いや、嘘でも良い!!導けよ私を幸運の彼岸へ!!そして美味しいラーメン屋にも!! 今度帰省したときも宜しく。
 私信はさておき。いや全部が私信なんだけどさ。
 「30歳まで」が「37.5」で一夜空けて一気に「50」だったんだからな。膨らむ夢と期待はそして未来へ!

「40代    50」

「50歳以降  50」

 …良い、ってことなんだろうな、これ。エ? 嬉しいような気もするんだけどさ。
 しかし無難な男だな私も。今後の人生山無し谷無しかい。

 さてさて運命秘宝館はまだ続く。このブラザーSが告げてくれた占いによると「宿命運・30歳まで・30代・40代・50歳以降」には吉凶指数の他に4段階評価があって、「一番上から“神様・天使・小悪魔・死神”のイラストがそれぞれ出る」と言うのだ。200段階評価から一気に大雑把になったような気がするな。しかも「イラストが出る」って…もしかしてこれCD−ROMか何かなのか? コンピュータにそこまで言われるのは、ちょっとなぁ……。

 「今さんの場合見事に“天使”マークが5つズラっと並んでました。」

 よし!言ってよし!!パソコンのソフトでもゲームでも良し!そうかそうか並んだか、天使が。

 それは微笑んでいたのかい?
 瞳は綺麗なブルーだったかい?
 羽は優しく羽ばたいていたかい?
 天使の頭の輪は黄金色に光っていたかい?
 ふぐりは小さかったかい?

 この際キリスト教だの仏教だの宗教の違いなんかおいていいんだろう?運命秘宝館の主・ブラザーS。
 いやぁホント良かったなぁ。まったく、「天使」じゃあまりいい思い出は無かったんでね。

 あとは「こけもものジャム」だな。

トラックバック・ピンバックはありません

ご自分のサイトからトラックバックを送ることができます。

現在コメントは受け付けていません。