1997年12月20日(土曜日)

アニリン



 うーむ世の中はポケモンブームか。流行ってるなぁ、赤と青のエクスタシー。インターネット上でもそういう冗談をいくつか見たが、あまり刺激しない方がよいとは思う。一応業界に携わる身としては、今回の事故を真摯な態度で受け止めることにしようっと。特にテレビ放送においては早めのガイドラインを設けるべきなんでしょうが、ことはそれだけで済むんでしょうかね? 今年はアニメの当たり年でもあり、多大な経済効果と文化的な影響力を認めながらもそういう現象を苦々しく思ってる人間も多いかと思われるし、そういう状況で起こった今回の事故が格好の突破口にならなければいいのだが。ああいう透過光のパカパカが規制されるだけなら問題ないし当然かと思われるが、そこから発展してまたぞろ始まるような気がするな、お得意の「暴力」「性描写」などの内容規制が。どこぞの頭の悪そうな政治家があの赤青のエフェクトを見て「洗脳云々」というような発言をしてたし。まぁ、それも仕方ないか。R指定映画監督としては「すいませんねぇ、ホントに」と謝るくらいしかできないし。アニメ倫理委員会の発足が待たれるところか。略して「アニリン」。可愛くてすてきな響きじゃないか「アニリン」。「アニリン」のキャラクターとか出来ちゃって、それが子供の間で大流行。アニメ化されちゃったりなんかして、一大ブームを巻き起こすことは間違いないだろうな。悪の組織「ボウリョッカー」や「エロチカ大魔王」と戦う正義の戦士・アニリン。子供たちを襲うボウリョッカーやエロチカ軍団を掴んでは投げ、投げては蹴り倒し、過激な暴力で敵がバラバラになるまでやっつけ、そして最後は必殺のリンリ光線! エフェクトは赤と青の……もうやめとこう。

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