1999年1月1日(金曜日)

新春特大号!その一・所信表明



sho01
題字・中山“温泉番長”勝一氏

 もう聞き飽きている言葉ではありましょうが、とりあえず明けましておめでとうございます。
 遂に1999年。ノストラダムスも黙っちゃいなかった正真正銘の世紀末です。
 何が待ちかまえているのか予断を許さないこの年の初めに、抱負の一つも書いてみることにさせてもらいます。

 何と言っても今年は既に動きはじめている新作が私の仕事の中心になるはず。企画が潰れないことを祈りますが、既に脚本の初稿も上がり、現在は軌道修正のためにプロットをまた練っているところ。
 今回はオリジナル作品で、原案は私が考えまして、「パーフェクトブルー」でもお世話になった村井さだゆき氏に脚本化してもらってます。
 お正月記念としてここにタイトルを発表してみましょう。

 「千年女優」

 断っておくが松本零士のアニメじゃあない。それは「千年女王」。真似してるわけなんかじゃあ無論、ない。
 内容的なことはまだ発表できませんが、私が考えているキャッチコピーは、

 「愛に生き、逢いに行く」

 いい加減にしろ、お前のキャラクターじゃないだろ、などという声も聞こえてきそうですが、冗談じゃありません。本気です。
 お話的には一応シリアスではありますが、かなり冗談みたいな内容で、明るいムードの作品を狙っております。しかし放っておくと暗くなりがちな私の演出ゆえ、どうなりますやら。ここ一年ほどの間に、この当バカページで培ったお気楽さが生かされることを自分でも期待しています。何事も無駄にせずに使いたいものです。
 完成予定はこれから一年先、本音を言えばもう少し先になるでしょう。また、長い長い旅が始まるわけです。
 肝心な作監様のめども立ちまして、「この男の絵で作品を作りたい」と私が思っていた、願ってもない人を掴まえました。嬉しいったらありゃしない。
 「パーフェクトブルー」でもお世話になった大変有能な原画マンです。素晴らしい腕です。凄いです。キャラクターデザインからお願いするつもりなので期待してみて下さい。
 他にも何人かの原画マンから協力して下さるとのありがたい確約もいただきまして、「パーフェクトブルー」同様スタッフには恵まれそうな気配で、大変喜んでおります。
 私自身は今月からでも設定作業に入っていこうかという感じでしょうか。この作品はとにかく色々な時代背景が出てくるので、コスチュームや美術設定の量が膨大になることは間違いなく、先が思いやられるところ。
 いくら何でも今回は、一人でコンテを描きながら設定も並行して作っていく、という離れ業は出来そうにもありません。私も鬼じゃありません。
 どなたかコスチュームや設定等に興味のある方はいらっしゃいませんでしょうか。資料を調べて衣服や舞台背景を描いてみたいという奇特な絵描き募集中。
 それとこの作品の制作最中に是非実現させたいと思っているのが、ホームページ上でのリアルタイムの制作進行記録、いわば「生戦記」。恐らく忙しくなるとそんなことをしている暇はないでしょうが、何とか実現させてみたいものです。
 それと、これは別に平沢進師匠のインタラクティブライブの真似というわけでもないのですが、「在宅スタッフ」みたいなことが出来ないかと考えております。
 先にも書きましたように資料や設定が沢山必要になる作品ですので、制作中に浮上した疑問や必要な資料や写真等を現場から提示し、読者の方に応えてもらおうという、他力本願な企画。無論、有益な情報提供者は「スタッフ」としてエンドロールにクレジット。もっとも、扱いはエラク小さくなるかもしれませんが。
 いずれも作品のホームページを新たに作って、そこで行うつもりですが、それを管理する人間は恐らくは、また私、ということになってしまうので、こちらの方で協力してくれる奇特な方がいらっしゃるようでしたら、その節は宜しくお願いします。いや、お願いしたい。

 色々と本編も制作中のお遊びの企画も盛りだくさんなこの作品のために、今年は粉骨砕身の覚悟で働きたいと思います。

トラックバック・ピンバックはありません

ご自分のサイトからトラックバックを送ることができます。

現在コメントは受け付けていません。