1997年12月22日(月曜日)

失礼な



 失礼だな「WIRED」という雑誌は。今発行されているこの雑誌に「パーフェクトブルー」で主役の声をやってくれた岩男潤子さんの記事が出ている。彼女の写真とコメントとともに同作品の紹介もされているのだが、その記載が「脚本・大友克洋、監督今 敏」ときたもんだ。脚本は村井さだゆき氏だ。失礼にも程があるではないか。紹介してくれるのは結構だがこんな不注意でバカな間違いをそのまま載せるんじゃない、まったく。
 作品の宣伝などに関してビッグネームを出したがるのは仕方ないことだと思ってるし、目くじらをたてるつもりはない。確かに江口寿史はほんの何枚かではあるが、キャラクターのラフスケッチは描いたし、大友さんにしても企画協力はしたのだろう。だがしかし、この「パーフェクトブルー」という仕事で私は大友さんに一度たりとも会ってない。宣伝用のビデオが出来上がったときに「企画協力・大友克洋」というテロップを見て私は驚いたくらいだ。「あれ? 大友さんもなんかしてたんだ。」
 飲み屋で会ったときに氏に聞いたら、原作者の竹内さんと企画の岡本さんに業界事情なんかを教えたということであった。まさに企画協力だ。それ以上でも以下でもない。以前某バカスポーツ新聞に「大友克洋の新作/手紙爆弾アニメ」という記事がでて大変不快な思いをしたこともある。出版物に対する信用性は落ちる一方だ。ちゃんとしろよ、ちゃんと。
 それと同「WIRED」に現在のアニメ事情なんたらかんたら、というような特集がある。仕事仲間の森本氏や沖浦氏、夕べ吉祥寺の飲み屋で会った山賀氏をはじめ、不肖私のコメントだの写真なんかも出たりしているが、その記事の中で私の所属が「マッドハウス」となっているのも間違いだ。私はあくまでフリーの人間である。「パーフェクトブルー」を制作したのは「マッドハウス」であるからして間違いも許容範囲なのかもしれないが、前述したようにいい加減なところがある雑誌だからな。責任者出てこい。

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