Windowsのマシンは基本的に会社に置いて、出張や旅行の際に連れて行くようになったのですが、快適なものですね。インターネット上でいわれもなく疎外されることもないし。大勢の側というのは確かに楽なものです。
付くか？　付いちゃうか？　大勢の側に。
改憲賛成。

Windowsのマシンは初めて購入したので、以前からそうっだのかよく分からないのですが、OSのディスクって、付属していないんですね。マシンが届いて箱を開けて、「あれ？ない、ない！」ってしばらくシステムディスクを探してしまいました。
そういうものなんでしょうか。
マニュアルによると、「リカバリディスク」というものを手前で用意しろ、ということらしい。
丁寧な文面はともかく、内容は要するにこういうことのように思われる。
「お客さん、悪いことは言わねぇ。お客さんの身のためだから早いとこリカバリディスクを用意しておくこったな。トラブルがあっても知らねえぜ」
ただでさえセットアップのために、あれをインストールするだのアップデートするだので100万回くらい再起動させられた挙げ句に、自前でディスクを用意しろとまで仰りやがりますですよ。
それもDVD-Rが2枚も要るとか抜かしやがる。
素直にダッシュして買ってきましたよ。
大勢の側に付くにも少なからぬ努力が要るんですね。
とか何とか言いつつも、たいへん気に入ってます、VAIO。

しかし、速いマシンや便利な環境に慣れてくると、いよいよもってあぶり出されてくるのは自宅のMacの悲しさです。
自宅のマシンは何と12年目になろうかというPowerMac8500/180MHz。マシンというより骨董品に分類されそうな代物です。「パーフェクトブルー戦記」にも登場した、私が最初に買ったパソコン。もちろん漢字トーク7.5…それは冗談でOS9。
物を大切にするにも程があろうというくらい使っていました。ワンガリさんだってきっと納得です。マータイさんって言うべきなのか。
本当によく働いてくれたマシンです。『パーフェクトブルー』の頃はこれで版権イラストも描いていたし、『千年女優』や『東京ゴッドファーザーズ』、『妄想代理人』のプロットだってこれで書きました。本体とソニーの17インチディスプレイ、スキャナなどの周辺機器と併せて当時60万くらいで購入したように思います。高かったですね、当時は。
その後、タブレットやらMO、プリンタ2台、外付けHDDなどあれこれ買い足して、結局100万円くらいは投入したことになるのでしょうか。
でも、元は十分以上に取れました。本当にお疲れさまでした。
仕事場では『千年女優』でスポンサーからもらったG3、『東京ゴッドファーザーズ』の時に自前で用意したG4の2台を使っていて、仕事上は特に不便がなかったので自宅のマシンはほったらかしの有様でした。自宅ではどうせテキスト打ちとネットを見るのにしか使わなくなっていたので十分だったのです。
だいたい私の思考速度と調子が合っていた。遅くてちょうどいい(笑)

ところがネットの閲覧において疎外されることがたいへん多くなってきました。
私が契約しているプロバイダのトップページなんて表示はされるものの、スクロールした途端に画面が消える(泣)
スクロールしないと必要な項目が見られないのに。
出来る限り多くのユーザーが見られるように配慮してこそプロバイダだと思うのですが、大勢の側にいる人はその外部の存在なんて考えなくて良いことになっているらしい。ページのデザインに凝るより、実用を考えて欲しいものです。
まあ、デジタルの進歩の激しい世の中で骨董品を使っている方も悪いんでしょうけど。
ロートルマシンはページの読み込みも冗談じゃなく遅いし、挙げ句にマウスも思うように動かないは、キーボードは叩いた数以上に勝手に文字を打つし…という有様になって久しく、以前から買い換えようとは思っていました。
先にiMacを衝動買いしそうになったことも故ないことではありませんでした。

3月の天気のいい日、思い立ちました。
「そうだ、Mac買おう」
JR東海のコピー「そうだ、京都行こう」のように読んでいただけると私の気分も伝わるのではないかと思います。
さすがにMacはヨーカ堂では売っていません。
いつものように電車に乗って、仕事場のある駅を気分良く乗り越して、清々しい排気ガスに溢れた新宿へ。ヨドバシカメラのアップルのコーナーに直行。
ええと、あれはどこかな…と。あ、あった。
でもこの間みたいに在庫がないと困るからな。
「おい、そこの君！これは持ち帰れるのかね？」
いや、そんな横柄な態度なわけないだろ。
「もし。たいへん恐れ入りますが、こちらに展示されている商品は在庫がございますでしょうか？」
普通に言えよ。
「すいません。これ、在庫あります？」
「はい、こちらに」
「じゃ、これ下さい」
やっと手に入れましたよ、MacBookPro17インチ。
アレッ!?　iMacじゃないじゃん！