2008年1月5日(土曜日)

年末年始・その3



さぞや聞き飽きているでしょうが、あけましておめでとうございます。

前回の続き。
翌12月30日は掃除第二弾。
この日は玄関を中心に攻めてみる。
ここでもオキシクリーンの効果は絶大だ。
シュッシュと吹き付ければ流れ落ちるは茶色い滴り。そこをサッサと拭き取る。
壁たちは薄皮をはいだようにきれいになり、玄関全体が明るくなった。
玄関は家の顔。きれいにしてこそ稀人も訪れようというもの。
健気に祈ってみよう。
「アイディアがいらっしゃいますように」
床と階段も拭き掃除。
片隅にうずくまる綿埃たちは掃除機に収まっていただく。
家内が買ってきてくれた総菜パンは私の胃の腑に収まっていただき、再び掃除に挑む。
洗面所を覆った茶色の薄皮をはいだところでまたもや突然電池が切れて、大掃除は終了とする。
いたらぬ点は多々あれど、口にしてみる。
「わぁ、見違えたぞ」
確かに見違えた。しかし、疲れた。

さていよいよ大晦日。
一年間のうちに二つとあるハイライトだ。
ヨーカ堂に買い出しに出かける。今日はステーキがメインなので、奮発して松阪牛のヒレとサーロインにしてみる。私は好きだな、高い肉。
「肉の味は値段に比例する」
概ねそういう傾向に間違いないと私は断じる。魚はそういうわけにはいかない。釧路育ちの舌がそう言っている。
デザートはイチゴがよろしいか。イチゴといえば「あまおう」である。
「あまおうをもってイチゴとす」
我が家の家訓である。
その他オードブルなどはすでに用意されているので、バゲットなどを買って帰る。
一度帰宅して、さらに買い出しに出かける。
今度はアルコールだ。これがなくては始まらない。
近所の酒屋でこれも奮発してドンペリ、ジュヴレ・シャンベルタン、シャブリなどを買って準備万端。もう飲みたくなってきたわい。

この日は新作の作画監督と、ゴスロリからノーマル(といってもかなりロリな装いだが)に転じた娘さんが我が家のゲスト。
ドンペリで乾杯。
「今年一年、お疲れさまでした」
ドンペリはさすがに泡が細かくたいへん美味しい。
シャンパン・オブ・シャンパンである。
ドンペリの感想を一言で言えば次の通り。
「スルスル飲める」
さらにシャンパンをもう一本。
ドンペリばかり飲めるほど豊かではないのでヴーヴ・クリコ。こなたもたいへん美味い。
オードブルはロースハムやサラミ、鴨のスモーク、生ハム、それにキャビアや北海道のイクラ、数の子やお煮染め、サラダなどなど、和洋折衷。
加工肉は武蔵境の「マイスタームラカミ」( http://www.ham-murakami.co.jp/ )というミートショップで家内が仕入れて来てくれた物。ここのロースハムは絶品である。
鴨のスモークもしっとりしていて、たいへん味がよい。私は鴨が好き。ネギを背負いたいくらいだ。
イクラの醤油漬けは私の母親が味付けしたもので、慣れ親しんだ味である。イクラは醤油漬けに限る。塩漬けなんてもってのほかである。
キャビアにイクラにカズノコ。うう、コレステロールのオーバードーズだ。なぁに後悔なんぞ後ですればいいわい。ああ、美味い。
舌に残る魚卵の油もシャンパンでシュワーッと流れるあたりがまた気持ちがよい。
家内が開発した「モッツァレラとドライトマト、オリーブのアンチョビあえ」、「たらことチーズであえたディップ」もまたシャンパンによく合う。
さらには先日より定番となったエスカルゴ。うちでは並べたエスカルゴの上にベーコンを乗せ、パン粉をかけ、そこにオリーブオイルを垂らしてオーブンで焼き上げる……らしい。
ベーコンの塩味とカタツムリの食感が美味。モグモグ。
メインディッシュは松阪牛のステーキ。小分けにしてみんなでパクパク。
「んまい!」
驚くほどにサシが入っていて実にジューシー。口の中でとろけるとはこのことだ。
オーストラリアあたりでは霜降り肉は油が多く、不健康とされて嫌われる、と聞いたことがあるが、日本に生まれて良かったことだよ。
とはいえ、年を食ってくるとさすがにサーロインは油がきつく感じられる。やっぱりヒレが一番好ましい。

美味しい物と楽しい話題に溢れて大晦日の夜は更ける。
さよなら2007年!
モグモグ。

トラックバック・ピンバックはありません

ご自分のサイトからトラックバックを送ることができます。

現在コメントは受け付けていません。