2007年12月11日(火曜日)

BOXBOXBOX



昨日は「オハヨウ」の打ち上げ。
仕事場の近くにあるイタリアンレストランで総勢9名(ゲスト1名)、飲んでバカ話。
二次会はやはり近所にあるバーでさらに飲んで歓談。
皆様お疲れさまでした。
今日はその余韻がいくらか残留していた。平たく言えば二日酔い。
だが、「お楽しみ」が待っているので元気なものである。

仕事場に行く前に吉祥寺で途中下車して買い物をする。
二重の紙袋がいっぱいになった分、財布は随分軽くなってしまったが、大満足である。
望みのものを手に入れてホクホクした気分で駅に向かっていると、前方から見覚えのある人が。
「あ。石川さん」
IGプロダクションの社長・石川光久氏であった。
目立つ色の赤茶の上着はたいへん石川さんらしいセンスである。
お元気そうで何より。
ニヤニヤして近づいてきてこう仰る。
「もぉ、今さんご活躍のようで。今度誘ってくださいよ」
「何を仰いますやら」
路上で交わされるべき正しい社交辞令だ。
「何買ったの? あ、『ウルトラセブン』」
そう、紙袋の口から顔を覗かせていたのは『ウルトラセブン』DVD・BOX。
「ええ、そうなんです(笑) それじゃまた」
少々気恥ずかしさを覚えつつ、お辞儀をして別れる。
しかし、心の中ではこう言っている。
「ええ、そうなんです(笑)『ウルトラQ』と『ウルトラマン』のBOXも入ってるんです」

というわけで、先日の「ウルトラマン大博覧会」に触発されて現在「ウルトラ懐かしいモード」全開の私は『ウルトラQ』『ウルトラマン』『ウルトラセブン』のDVD・BOXを大人買いしてしまったのである。
我ながら少々呆れる。
狙っていたのは昨日から。店頭でとりあえず在庫等をリサーチしようと何軒かDVDショップに立ち寄ったら、ばら売りでは巻数が揃っていない。とりあえず値段を確認したら、そう高いものでもない。
「全巻揃っていたら買ってもいいな」
そう思っていた矢先に見つけたのはこれ。
「『TWIN PEAKS』GOLDEN BOX」
つい買ってしまった。
その後、店内を物色していたら、ガラスケースの中に陳列されている『ウルトラマン』『ウルトラセブン』のBOXを発見。
「あ」
とりあえずどちらかだけでも買おうかと思ったのだが、迷ったときにはいっそ買わないことにするのが私である。
だが、簡単な解決策を思いついた。
「両方買お」
以前は「懐かしさ」に金銭を投入したり無邪気な買い物をするのは何だかいけないようなことだと思っていたのだが、年を食ったせいか、自由にしてもよい金銭枠が昔よりはいくらか広がったせいか、こう思うようになった。
「それも、ま、いいか」
金銭を投じるのに一々理屈が必要なわけではないが、ぼんやりとこんなことも考えた。
たとえば、故郷で同窓会があって、懐旧の情に動かされて飛行機で往復するのと変わりないじゃないか。
子供の時分への旅費と思うのも悪くない。
それに、「ウルトラマン大博覧会」に触発されたとはいっても、何故現在の自分がそこまでウルトラシリーズに興味を持つのか、それも気になる。
私の突発的な物欲は、創作の啓示に繋がることも多いので侮るわけには行かない。おそらくは次回作への滑走路のひとつなのであろう。
多分、こんなような。
「子供みたいな発想の回復」
そうやって何でも仕事につなげるのは屁理屈のようにも思えるが、しかし「そういうもの」である。
まぁ、後で気が付いたら「ただの物欲」だったということも多いのだが(笑)、こればかりは出費によって物欲を収めてみないことには分からない。

そんなこんなを考えながら、銀行から諭吉たちを召還して、吉祥寺のヨドバシカメラへ勇んで赴いた次第である。
件のガラスケースを覗き込むと、昨日気が付かなかった『ウルトラQ』のBOXもあるではないか。今度は迷うこともない。
「どれも買えばいい」
ショーケースには鍵がかかっているので、近くにいた店員さんに出してもらう。
「これください」
「『ウルトラQ』のボックスですね」
「それと、これとこれ」
無論、「これ」は『ウルトラマン』で「これ」は『ウルトラセブン』のこと。
レジで会計してもらい、その額に吹き出しそうになった。
「私はバカなんじゃないか(笑)」
記憶への旅費としてはけっこう高くつく。
全額現金を支払うのも躊躇われたので、たまっていたポイントから40,000ポイントを引いてもらった。
得した気分だ。
ポイントカードだのメンバーズカードなんて面倒くさいことこの上ないと思う方だが、たまっているとありがたいものである。
嬉しい気持ちは幸福を呼び寄せるもので、立ち寄ったロンロンの書店で探していた本が平積みになっているのを発見。
『青ひげ』『ジェイルバード』。いずれもカート・ヴォネガット。
一時期店頭から姿を消していたので、いつ再刊されるのか心待ちにしていた。帯にはこう記されている。
「名作復刊」
この様子ならじきに残る『タイムクエイク』も店頭で出会えるだろう。
まったくもってホクホクした気分だ。
『ウルトラQ』7枚組、『ウルトラマン』10枚組、『ウルトラセブン』12枚組で、計29枚。
『ツイン・ピークス』と合わせて、これでしばらくは寝る前に楽しむ「お話」には事欠かないだろう。
後はいつ実施するかだな。「ウルトラ大会」(笑)

BOOXBOXBOX.jpg

堂々のBOXたち。
しかし、今年折角手に入れたデジタル一眼レフでこんなものばかり撮っているなんて少々情けない。

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