2010年7月20日(火曜日)

iPadに遊ばれる



つい先日、世間で話題のiPadを手に入れた。
柄でもないが、諸々事情はある。教えないけど。
流行ものに手を出すなんて実に私らしくないし、品薄の人気商品を手に入れる行動力があるはずもないのだが、世の中には不思議なこともあるもので、
「iPadが欲しい!今すぐ欲しい!」
と、駄々をこねたら翌日には手元にあったのである。世の中悪いことばかりじゃないね。

さて、私にはおよそ不似合いなこのニューアイテム、実に楽しいのである。
文章を書くならPCのキーボードの方がよほど便利だし慣れてもいる。画像を見るにせよ、音楽を楽しむにせよ、PCの方が便利なのだが、寝っ転がってそれらを楽しむということになるとこいつは実に打ってつけである。
別に寝っ転がってなくてもいいのだが。
PCは何かを作ったり生み出したりといった能動的なことにはいいたいへん向いているのだが、私はあまり受動的な楽しみは感じたことがない。能動的行為を楽しむのがPC。
その点iPadは、ひたすら受動的な楽しみを享受するのに好都合なのであろう。多分、ある程度の操作上の不自由さも込みで。これ以上便利に扱えると能動的楽しみが大きくなってしまう。

たとえば、私はこれまで色々な海外映画祭やイベントに出かけるたびに、無数にカメラのシャッターを切ってきたが、ろくに見返したことなどなかった。それがiPadにが画像を取り込んでみると、あら不思議。見返して懐かしむ気にもなってくるのである。
これはやはり操作性そのものの楽しみに由来しているように思われる。指で引っ張ったり伸ばしたり。今さら言うな、という話ではあろうが、タッチパネルというのか、こういうインターフェイスのアイテムは初めてだし、何より私は堂々とした保守的人間なのである。自慢することじゃあないが。

そういう人間が喜々として不慣れなキーボードを打つことをこうして楽しみ、写真をめくり、iPodがあるのにわざわざiPadで音楽を楽しもうとするくらいなのだ。
よほど楽しい玩具だ。
安くはないけどね。それに駄々をこねてもすぐ目の前に現われ出ることも普通ないけど。
たまに世間の流行に乗るのも悪くないし、他愛もなく無邪気に玩具に遊ばれてやるのも許そうという気になったので、楽しみついでと練習を兼ねてブログまで更新してしまった次第である。

うん、ほとんど子供に返ってるな、私。

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