前回に引き続き、今年後半戦を振り返ることにする。
七月はと言えば、
「参院選で自民党惨敗 橋本首相退陣へ」
まぁ誰がなってもさして変わりはないんだろうけどさ。政治には特に疎いのでパス。
「ヒ素カレー事件」
夏祭りのカレーだから、そうか七月の事件だったか。随分とニュースとワイドショーを賑わしてくれたな、林真須美、健治の毒夫婦。
雑誌「アエラ」の電車広告のコピー「カレーやないで、ハヤシやで」というコピーがトホホだけど、ちょっと笑わせてくれたな。
その後続々と発覚してきた保険金殺人の話は貴志祐介氏の「黒い家」(角川書店刊)を地でいくような内容であったな。怖い怖い。
このヒ素事件をきっかけに模倣犯罪が多数起こったというのも、更に迷惑な話だったな。少年凶悪犯罪も同じだが、メディアで大々的に取り上げると、「それも有りなんだ」という妙な意識が定着するのは困ったものだが、何をやっても「右に倣え」ということか。少しは頭使えよな、って犯罪はいかんぞ。
「小渕内閣発足」
この先の展望を楽観している、なぜならオブチミストだから、などと国際的な会合の席上で平然とかましてくるような日本の代表は嫌だな。
個人的なところでは
「PowerBook2400ゲット!」
う〜ん、うい奴。持って歩こうと思っていたが、現在は結局マッドハウスの私の机の上で、MOだのCD-ROMドライブだのが繋がれてしまって、ちっともモバイルじゃねぇでやんの。机の上狭いし。
八月の重大ニュースに、
「iMAC発売」
とあるのだが、そんなに大問題だったのか。
私は勘違いしていたらしいな。世間的には「久々にMACらしい製品」「かわいい」などと言う感想が聞かれるし、現に大変な売れ行きだというからMACらしいよい製品なのであろう。しかしなぁ、好きになれないデザインだよな、このiMACって。
だいたい媚びすぎ。何でもかんでも可愛くすりゃあいいと思いやがって。
しかしiMACが今年の人気商品の一つに数えられるとは夢にも思わなかった。
ま、これでアップルが盛り返したのは喜ばしいことではあるのだろうが。
「平沢進師匠、ソロ7thアルバム“救済の技法”発売!」
今年を振り返っての個人的重大ニュースの筆頭は、やはり平沢師匠に直にお目にかかれたことか。このアルバムには名前まで載せてもらったし。
8月の月末に行われた「ベルセルク」のイベントでは、私の編集したビデオをバックに生平沢師匠が歌う場面も見られて感激もひとしおであった。
この月に「惑星ピスタチオ」演出家・西田シャトナー氏の別プロジェクト、東京冒険劇団「ジャム」を見に行ったのだな。この芝居も面白かったが、今年見た芝居では何と言ってもピスタチオの「ナイフ」が一番良かった。
今年は映画よりも芝居を見に行った方が多くて、「惑星ピスタチオ」の「大切なバカンス」「ナイフ」、それと前記の「ジャム」、「劇団☆新感線」の「魔性の剣」、G2演出「こどもの一生」「止まらない12人」あたりが印象的な舞台であったか。
ビデオやテレビも含めて今年は比較的舞台芝居を多く見たような気がする。私にとっては映画を見るよりは遙かに刺激的な感じだな。
九月はこれで幕を開けたのか。
「北朝鮮がミサイル発射」
「テポドン」であったか、ミサイルの名前は。可愛い響きの割には怖いことをしてくれたものだな。「空から来た挑戦」という、これも確かアエラの電車広告のコピーにちょっと笑ったな。
しかしよく分からない国だな、かの国も。意固地にもほどがあろうに。
どの組織や社会にも一人くらいいるんだよな、かの国みたいないじけた奴が。
「防衛庁背任事件」
役所の連中なんかどいつもこいつも同じだな。
「黒澤明監督死去」
個人的にも十本の指に入る今年の重大ニュースであった。当ホームページの表紙でもしばらく喪に服させていただいた。
不勉強なことに近年の作品は見ていなかったが、日本においての映画監督の第一人者と言えばやはり黒澤だと思うし、その名作傑作の数々はこれからも何度か見ることになるであろう。
ベストと言えばやはり「七人の侍」であろうが、年末、WOWOWの黒澤特集で何作品か放送するようだし、見てみようかな。
それにしても亡くなったら「偉大な監督」「世界のクロサワ」だとか、挙げ句に「国民栄誉賞」とか大騒ぎしていたが、なんだかねぇ。
とにかく黒澤明監督のご冥福を祈りましょう。
「マグワイア ホームラン70本達成」
えらい。
メジャーリーグはステロイド剤などの使用が許可されていると言うが、オリンピックでも許可すりゃあいいのに。シューズだのウェアだのは最新科学の粋を集めて作ってるんだから、人体にも使って良いだろうに。何より、見たい。科学の力で人間がどこまでの能力を引き出せるのかを見てみたい。
きっとドーピング公認で競技をしたら、速いと思うぞぉ、100メートル走。7秒台くらいまでは行くのじゃないか。
ああ、見たい。
個人的なところでは、
「パーフェクトブルー、ビデオ化」
いいよ、もう。
十月は何と言っても!
「誕生日おめでとう、俺」
お祝いの言葉を贈ってくれた皆様、ありがとうございました。しかし早いよなぁ、今年でもう35歳だもんなぁ。そうだ、来年は年男だ。
さてこの10月12日は誕生日らしく立川までプライベートにライアンを見に行ったな。恐竜の見せ物が人殺しの見せ物に替わっただけの印象であったが、「凄いけど面白くない」これが昨今の映画の主流なのだろうか。
それにしても今年も映画を観なかったな。観たい映画も特になかったしなぁ。大体観たあとの感想まで想像がつきそうで、時間とお金が勿体ない感じがする。
それとこの月に新作の企画内容がフィックスしたことになっているな。タイトルだの内容は一応まだ内緒。
LD・DVD用のジャケットイラストを上げたのもこの月のことか。ファイルのサイズばかりがでかくなって、お世辞にも快適な作業というわけにはいかなかったな。100MBを越えるような仕事はうちのマシンではさすがに荷が重い。次の作品のためにも、買っちゃおうっと。新しいマシン。
その費用捻出のためにといっても良いような仕事も取ってしまったし。ちなみにこの仕事はもう終わっているので、後は私の口座に福沢諭吉が入ってくるのを待つばかりなり。イヒヒ。
「金大中大統領来日」
韓国での日本文化受け入れは、以前からその噂を聞いていたし、今年、私自身韓国のテレビ番組の取材を受けたりもした。
「韓国で日本文化をオープンにすることについてどう思うか?」って聞かれてもねぇ。よその国の事情は知らないから、何とも答えようもないと言うのが本音。
韓国の市場が開放されて喜ぶのは日本だけのような気もするのだがな。文化的な交流は大事だろうが、では日本の多くの人間が韓国の文化を知りたがるかというとそれは甚だ疑問。日本の多くの目は西の方にしか向いてないような気がする。一部では東の文化にも目を向けているのだろうが、それも同じアジアの僚友と言うよりは、白人的見地に立った物珍しがり方という気がするのだがな。
自国の文化を大切に出来ない国が、よその国の文化を尊重することは出来ないと思いませんか。まず足下を見直したいところ。お前もな? うん。
「横浜ベイスターズ 38年ぶり2度目の日本一」
良かった良かった。私が生まれてこの方優勝のなかった横浜には是非一度優勝して欲しかったのだ。
私自身は巨人大鵬卵焼きなので、一応は巨人ファンではあるのだが、熱烈なほどではないし最近では野球そのものを見なくなってきている。スタジオで仕事をしているとテレビは見ないというのも一因。新聞やニュースでチェックはしているが。
それに金バッカリ使って、その割には弱体化しているジャイアンツというのも魅力に乏しいことこの上ない。高橋はいい選手だけど。健気なスター、よしのぶちゃん。
横浜はやはり何と言っても、今年の流行語にも選ばれた「ハマの大魔人」佐々木だな。ああいう絶対的な力を持つ選手というのは見ていて実に清々しい。
「横浜フリューゲルス、横浜マリノスと合併」
同じ横浜でもエライ違いだな。それにしても新チーム名は笑ったな、「横浜Fマリノス」だったか。藤子・F・不二雄じゃないんだからなぁ。
来年度は規模を縮小するチームが多いようだが、結局はサッカーバブルが弾けたと言うことか。まだサッカーが根付くような気配はなかったところに、無理矢理Jリーグを立ち上げたきらいはあったし、ブームが去るのは目に見えていたような気がする。
ゴールを上げた選手がああいう感情を前面に出したはしゃぎ方をするのは、体質的に受け付けない日本人が多いように思うのだが。なんか無理矢理表現している感じもするし。まだまだ浪花節じゃないとだめなのかもしれない。
それとスポーツといっても商売であることには間違いないし、儲からなければスポンサーが手を引くのも無理はない。
あまり他人事ではないな。作品を作るとか何とか言っても、まず商売であるし、金がなければどうにもならない。サッカーと同じでアニメも「もののけ」「エヴァ」で「アニメは儲かる」と思いこんだ連中がこぞって参入してきたのかもしれないが、「アニメが儲かる」わけではなくて「儲かるアニメもある」に過ぎないことが分かれば、資本投下はうち切られるわけだ。サッカーのチームもアニメの本数も少し減らした方がいいに決まっている。
とは言えコンサドーレ札幌が2部リーグに落ちたのはちょっと残念に思ったりもしている私。私はコンサドーレ札幌を応援しています。来季はワールドカップの立て役者、岡田監督になるということだし、再来年の昇格を目指して頑張って欲しいな。
十一月は、
「獅子座流星群」
つい先日のことのようだな。皆さんは御覧になれましたか? 私はしばらくの間バカのように夜空を見上げておりましたが、寒さにくじけて、結局ニュース映像で堪能しました。
「ドラフト会議、横浜高・松坂選手の交渉権、西武が獲得」
この人身売買の制度はどうにかならんのであろうか。
ここ何年かで大学生・社会人選手は逆指名という権利も保障されたようだが、結局は「子供である」という理由で高校生には球団を選択する余地がない。「将来的なことに対する判断力がない」ということなのだろうが、億単位の金を払われるというのに勝手な都合で「子供扱い」されてはいくら何でも気の毒であろう。戦力の不均衡を防止するためというが、ドラフトがその役目を果たしているとも思えないのだがなぁ。
しかし何と言っても世間を騒がせたのはこれか。
「広末涼子、早大教育学部に合格」
ははは。どうでもいいや。
個人的なところでは
「マックトラブル」
エライ目にあったが結果的にはまぁなんとか復旧できた。ただやりかけの仕事のデータがとんだのにはさすがに参った。バックアップしておかないとなぁ、と身をもって感じた出来事であった。
それとこのことで、いかに普段パソコンに依存した生活と思考をしているかということが露わになったな。これがないと仕事も成り立たないし、何よりパソコンを使えない状態がひどく落ち着かず不安であることがよく分かった。
「神戸情報専門学校特別講師」
こう、すべて漢字で書くといかめしいが、何のことはない年若い生徒さんを相手に、一時間半ほど役に立ちそうにもない話をさせてもらっただけだな。
まぁこういう機会をとらえて関西方面をうろうろ出来るのは幸せなことでした。思えば去年までは大阪に行ったことは一度しかなかったというのに、今年のこの関西率の高さは突出していた気がする。ああ、また行きたいなぁ関西。喰い倒れたい。
「多摩美大イベント」
変な月だったな。およそ専門外の喋りの仕事が二本もあったのか。
十二月は、そうか今月のことか。
「プロ野球・ダイエーにスパイ行為疑惑」
スパイ行為の真偽はともかく、一番格好悪いのは、もしもスパイ行為をしていたにも関わらず打率に変わりがなかったということだな。
「米・英がイラク爆撃」
米とイクラの組み合わせは最高なのだがな。イラクと米国は食い合わせが悪いようだな。
さて、今月は一体私は何をしたろうか。何の仕事をしたのであろうか。俄には思い出せないぞ。たくさん仕事をしたから思い出せないわけではない。連日の痛飲で頭がぼけているだけだろう。
そうか。某イラストの仕事をほぼ片づけて、会社の隣の席の人から○ー○ンの原画を2カットばかり頼まれたのと、そして何より新作企画「千○○○」のためのイラストを描いて、そして上がってきた第一稿シナリオをいじっていたのであった。そうなのだ。呑気にしてはいられない。来年は早々に設定作業にもかからねばならないのだ。
娑婆にしろネットにしろ多くの人と知り合う機会を得て、無形の部分では実に実りは多かったが、イラストばかり描いて、形として残った仕事としては収穫の少ない今年一年だった。しかし来年こそは仕事に没頭するのだ。次のステップに進むのだ!頑張るぞ!!オー!!
ってその前に残り1カット上げろよ、○ー○ン。