｢十年の土産｣の後処理に追われ、そのうえ体力と集中力の在庫が品薄になっているせいか、昨日は大事な打ち合わせを一つすっぽかしてしまった。
申し訳ありません。平身低頭。

しかし何とか確定申告などの下書きまでは済ませた。
あとは清書だけ、なのだがその清書もまた気が重い。
とはいえ一年の仕事を振り返る契機は大事にしたい。
去年はろくに仕事をしなかった割にありがたい数字。
仕事先の皆さま、ほんとうにありがとうございます。

さて、予想外ともいえる好評を賜った｢十年の土産｣。
会場で流れていた音楽の力に預かっている面が大きいと思われる。
ほとんどは平沢さんの曲で、監督作関連の楽曲を中心にセレクトしていた。
セレクトしたのは私。
音楽を用意したのは会期初日(笑)
起きてから家を出るまでの間に、慌てて編集した。まさに「泥縄」式。
会場でかかっていたのは基本的に｢十年の土産01｣と｢02｣という2種類の「プレイリスト」で、私のiPodから出力されていた。
私が持ち歩いているiPodには、私が所有するCD八百数十枚がすべて収められている。えらい世の中になったものだ。
だからクラシックでもテクノでもロックでもポップスでも民族音楽でも、何でもかけられたのだが、画廊に相応しくない曲も多い。セレクトするのが面倒である。
そこで一気に考えを狭めるために「仕事がらみ」（つまりは大半が平沢さんの曲になる）、さらに「絵を見るのに相応しいような曲」と「サントラとして外せない曲」を中心にセレクトしたつもり。
「02」の方は、曲単位で編集する時間がなかったので単純にヒラサワソロ3枚をつないだもの。
『SWITCHED-ON LOTUS』『賢者のプロペラ』『白虎野』の順で、これらもやはり監督作に縁のあるアルバム。
『千年女優』サントラは『賢者のプロペラ』から生成されたものだし、うちの一曲「アルベド(白化)」はそのまま『妄想代理人』9話「OH」に使用させてもらっている。
『白虎野』も「白虎野」「パレード」と『パプリカ』と関係の深い曲が収録されたアルバム。そして『SWITCHED-ON LOTUS』も、そのうちの一曲「Kingdom」のインストルメンタルが『妄想代理人』13話の一番カッコイイシーンに使用されている。

「01」は一応、曲単位で編集してあった。時間がなかったのでホントにただつないだだけだが。
以下、そのリスト。アーティスト表記のないものはすべて平沢さん。

「媒介野」（『パプリカ』OST）    
「Run」    （『千年女優』OST）
「LAYER-GREEN」（P-model／シングル「LAYER-GREEN」）
「パレード (instrumental)」（『パプリカ』OST）
「ハルディン・ホテル    」（1stアルバム『時空の水』）
「千代子のテーマ Mode-1」（『千年女優』OST）
「夢想ヶ谷」（『妄想代理人』OST）    
「条件童子」（『妄想代理人』OST）
「夢の島思念公園」（『妄想代理人』OST）
「地球ネコ」（おかあさんといっしょ・このゆびとまれ）
「暗がりの木」（『パプリカ』OST）
「No.9」（MOONRIDERS／『東京ゴッドファーザーズ』OST）
「Actress In Time Layers」（『千年女優』OST）    
「滴いっぱいの記憶」    4:37    （『パプリカ』OST）
「アルベド(白化)」（8thアルバム『賢者のプロペラ』）
「幸福」（『妄想代理人』OST）
「鍵の君」（『千年女優』OST）
「ニグレド(黒化)」（8thアルバム『賢者のプロペラ』）
「夢の島-期待」（『妄想代理人』OST）
「Kingdom」（『SWITCHED-ON LOTUS』）
「白虎野の娘」（『パプリカ』OST）
「千代子のテーマ Mode-2」（『千年女優』OST）    
「白ヶ丘-マロミのテーマ」（『妄想代理人』OST）
「ロタティオン (Lotus-2)」（『千年女優』OST）
「Lotus」（5thアルバム『Sim City』）
「パレード」（『パプリカ』OST）

曲順に特に意図はないが、ところどころに「カップル」を配置してみた。
平沢さんに作っていただいた曲と、私が平沢さんにその曲をオーダーする際に「この曲みたいなイメージ」とお伝えした、いわば「元ネタ」とを並べたのが4カ所。
「Run」／「LAYER-GREEN」
「パレード (instrumental)」／「ハルディン・ホテル    」
「夢の島思念公園」／「地球ネコ」
「ロタティオン (Lotus-2)」／「Lotus」
この意図が分かった人はいたでしょうか。
分からないよな、普通(笑)