2008年11月10日(月曜日)

三日目・観光



大使館の方に案内してもらい、観光に出かける。
まずはホテル近くにある「テンペリアウキオ教会」、別名ロックチャーチと呼ばれる岩盤の中をくりぬいて作られたような教会を見学する。
教会内部は自然の岩がむき出しになっている。観光客も自由に出入りでき、写真撮影も可能。
私もカシャリカシャリ。

トラムと呼ばれる路面電車で郊外にある「Iittala(イッタラ)」のアウトレットショップへ。
見ているとなかなか目に楽しい。ナイスなデザインの皿数枚とかっこいい鍋二つを購入し、船便で送ってもらうことにした。
驚いたことに、ここの店員さんは日本語を話す。
店内には日本語で注意書きもされていたし、日本人客も複数見かけた。
これもやはり『かもめ食堂』の影響なのだろうか。

再びトラムで市の中心部に戻る。ちなみにトラムの運賃は2€。
前回も記したように美術館で「北斎&広重」展が開催されており、江戸時代の巨匠お二人の版画で目の保養をする。ウェブで調べたところ「原安三郎秘蔵 浮世絵風景画コレクション」というタイトルで日本でも開催されていたものと同じ内容らしい。
刷り色がびっくりするくらい鮮やかで、非常に保存状態の良いものばかりが展示されている。
「おお、永谷園のオマケの本物が目の前に!」
情けない感動の仕方だが、実感である。
広重の「東海道五拾三次」は後半の展示だけだったが(前半はすでに終了し、入れ替えになったとのこと)、「名所江戸百景」や北斎の「富嶽三十六景」など、本物(といっても木版画だが)を目にするのは初めて。
二百年近く前の日本の芸術に改めて感動する。
やあ、眼福眼福。
何だかお茶漬けが食べたくなった。もちろん永谷園の。

カフェで一服して一旦ホテルに引き上げ、このテキストを書いている。
夕方5時で、外はすでに真っ暗。
一休みして、今晩は中華の予定。
「父の日」でほとんどのレストランが休んでも、中華料理屋だけはまず休まないのだそうだ。
勤勉、けっこう。

トラックバック・ピンバックはありません

トラックバック / ピンバックは現在受け付けていません。

現在コメントは受け付けていません。