2007年10月17日(水曜日)

いただきもの



昨日は「アニクリ」の音響関係の打ち合わせでNHKへ。
音楽をお願いする方と効果の方に簡単にイメージをお伝えする。これといった音楽のイメージがあるわけでもなかったので、甚だ不細工なオーダーの仕方になってしまった。申し訳ない。

会社に戻ると、部屋に大きな荷物が鎮座している。
仕事関係の方々有志からの誕生日の贈り物だ。
幅60センチ、高さと奥行きが30センチ程。その外側はビニール紐とエアクッションと包み紙によって厳重に梱包されている。
「箱の中身はナンデスカ!?」
ワクワクしながらバッツンバッツンと紐を切り、エアクッション(正しくは気泡緩衝シートというらしい)をバリバリと開いて、さらに包み紙をビリビリと剝いてみると、そこに現れたのは何と!
「harman/kardon Go+play」
……うわぁ……うわぁぁぁ!!
ええ!? い、いいのだろうか、このような高価な物をいただいてしまって。
内心は正直にそう思いつつも顔面の筋肉はより素直だ。口の周囲が浮き上がってるぞ。
ヒャッホー。いや申し訳ない。ワーイ。何だか悪いなぁ。ウフフフ。どうもすいません。
大喜びと申し訳なさに二重構造化されてしまうじゃありませんか。
しかし、ここは素直に心情を一元化してしまおう。
「ありがとうございます!!」

私の喜びだけを書き連ねてもそれが何かさっぱり分からないだろうから説明しよう。
「harman/kardon Go+play(ハーマンカードン ゴーアンドプレイ)」というのは、大変ユニークな外見のiPod専用のスピーカーシステム。
詳しくはこちら。
http://www.harman-multimedia.jp/products/ipod/goandplay/
この個性的なデザインに対して、一部にはこんな心ない感想もある。
「ケロロ軍曹に似ているであります」
やめれ。

しかし、彼らはなぜ私の欲しいものが分かったのであろう。
私が最初にこの製品を目にしたのは、ニューヨークのアップルストアであった。今年『パプリカ』のプロモーションで訪れた時のこと。
この時iPodユーザーになってわずか数日の私は、この店でiPodの透明なケースを買ったのだが、店内に溢れるiPod関連商品に目移りするばかりだった。
その時ひときわ目を引いたのが、この「harman/kardon Go+play」であり、その印象はこうだった。
「あ。ケロロ軍曹」
自分で思っているんじゃしょうがないであります(笑)
この時、きっと私の目から色鮮やかな「物欲光線」がただ漏れになっていて、同行していたM氏やH氏に感知されてしまったのであろう。
本当に毎度毎度どうもすいません。

嬉々として梱包を開いて早速セッティング。
付属パーツのビニールを破り、本体を厳かに取り出して眺めてみる。
「こんにちは!ケロロ軍曹であります!」
やめれ。ケロロに用はない。
いやぁ、まことに実に美しいデザインであります……もとい、である。
色々な国語に対応した説明書、その日本語のページを開いて驚いた。
「……何て、ちっちゃい字だ」
タバコのパッケージ側面に書いてある文字よりまだ小さい。
老眼初級の私にはかなりつらい。
眼鏡を通常用から仕事用に換装する。通常用はいわゆる「遠近両用」で、仕事用は「近々両用」。
「近々両用」というのは、ごく近い場所とそれよりは少しだけ遠い距離に対応したもので、主にデスク周り、パソコン周辺などに焦点が限定されている。それ以上離れたものは当然ピントが合わないが仕事上差し支えはない。
私の場合、絵を描くために手元を見るなら裸眼でも単焦点の老眼鏡でも問題ないのだが、その場合、やや離れた場所に置いた資料に焦点が合わない。
かといって「遠近両用」では、組み合わせるレンズの焦点に差が大きすぎて、歪みも発生しやすいとのこと。吉祥寺パルコの眼鏡屋のお姉さんの勧めに従って「遠近両用」と同時に「近々両用」もホイホイと購入した。いい客だ。
さて、仕事用の眼鏡に換装すると。
「見える。私にも見えるぞ!」
そのために買ったんだっちゅうの。
マニュアルは英語を直訳したような、素っ気ない文章だが十分に用は足る。
「えーと……これをあそこに繋いで、アダプタを選べばいいのだな」
iPodを本体にドッキングするために所有しているiPodに対応したアダプタを選べ、ということらしい。さてと、私のiPodに対応するのは……。
「どうしてこんなにたくさんの種類のアダプタがあるですか!?」
そりゃiPodだってナノだのミニだの第○世代だの、色々なサイズや種類があるからしょうがないんだろうけど、その数8つ。だいたいアダプタを識別するためのレリーフ文字がまたえらく小さいと来た。
電球に近づけて一つずつ確認する。
「えーと……これじゃない……これじゃない……これじゃない……これじゃない……これじゃない……これじゃない……これじゃない……これじゃない……あれ?ないぞ」
ない。私のiPod「第5世代 VIDEO 80GB」に対応するのがないじゃないか。
一瞬涙がこみ上げる。ウウ、私は除け者かい。
仕方がないので、もっとも近いと思われる「VIDEO 60GB」に突っ込んでみると、難なくジャストフィット。ち、一々手こずらせやがるぜ。
「で……これを、こうしてああして、本体にドッキング。パイルダーオン!」
おお、iPodの電源が入って起動した。無事接続。
しかし、iPodが見事ぴったりと本体に収まるものだな。まるでiPod専用みたいじゃないか!……ってだから専用なんだって。
早速プレイ。
「………………………………………………………………」
無口だな、harman/kardon。ヘイ、何とか言ったらどうだ。iPodはプレイしているぞ。
「ゴーアンドプレイなんだろ、エ?」
ボリュームと覚しき本体の「+」のボタンを押してみるが、無口に変わりない。
「何だよ、私は貝になりたいであります、とか言うんじゃないだろうな、エ?」
一瞬嫌な予感がよぎってまたもや涙がこみ上げるが、「+」ボタンの連打によってかすかに福音が届いてきた。
何のことはない、ボリュームが下がっていただけだった。
「♪おーきーおーきーネーコが」
「harman/kardon Go+play」が最初に鳴らした記念すべき音楽は「地球ネコ」だった。
そうか。だから「僕だけに内緒で聞かせてくれた」のか。
よけいな気遣い、ありがとう、harman/kardon。
続けて「白虎野の娘」をかけてみる。
おお、本体のサイズに似合わぬ良い音ではないか。低音も立派なものだ。
豊かな低音はきっと背面に秘密があるのだろう。ウフフ。
本体の背面は前面と同様なスタイル。裏から低音が出ているに違いない。耳を近づけると、やはり裏から「ズンズン」と低音が響いている。
「あれ?」
……片方からしか低音が出てないであります。
あれこれ試したが片方の無口に変わりはない。
「なぜでありますか?」
ウェブなどで子細にスペックを読んだ結果、判明した。
「そーゆーもの」
スピーカーと見えたのはただのデザイン上のお飾りで、単に低音増強用のダクトみたいなものらしい。紛らわしいな、まったく。不良品かと思って冷や汗かいちゃったじゃないか。ふぅ、危ねぇ危ねぇ。

かくして襲い来る様々な困難を乗り越え、「harman/kardon Go+play」が快適に鳴り響いた。
とはいえ。仕事場でそうそう大きな音も出せないのが残念だが。
いやいや、小さな音でも豊かに鳴るのだ。それでこそharman/kardon。

お贈りくださった皆様本当にありがとうございます。
これから仕事の供とさせていただきます。
ワーイ。

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