Re: 私も展覧会に行きました。

連日、多くのお客様にご来場いただき、道楽の主は毎日喜んでおります。
昨日で会期もちょうど半分。これまでに、かれこれのべ500人ほどのご来場を賜ったのではないかと思われます。
リピーターの方もたくさんおられることも嬉しい限りです。
絵を見てもらうだけでなく、来場された方とお話しすることも楽しみの一つです。
昨日は実写映画の録音助手をされているという方と、音響について少しばかりお話しました。
やはりその道の専門家、『妄想代理人』で私が音の使い方がもっとも気に入っていたシーンをお褒めいただき、たいへん感激いたしました。
実写の現場の話も少し伺ったところ、隣の業界でも私と同じように感じられている方がおられると知り、たいへん嬉しくなると同時に励まされました。
アニメーターを志しているという、韓国からの留学生の女性ともお話ししました。
現在は日本語学校へ通っているとのことで、卒業後、アニメーションの専門学校に入ろうかどうしようか考えているとのことでした。
携帯電話のデータで絵を見せてもらったところ、その描写力の確かさに驚きました。
これでは確かに日本のアニメ専門学校が「幼稚」に見えるのは仕方ない。
専門学校なんて行かなくていいから、すぐに業界においでなさい。ビザの問題があるから色々難しい面もあるのでしょうが。
連絡先を聞き忘れてしまい残念。
スカウトしておけば良かった、と少々後悔しております。

>展示作品はデジタルデータから直接プリンタ印刷されたものだと思われ

そうです。B2以上のサイズは専門の出力屋さんにお願いしました。
フォトペーパーに油性のインクジェットでプリントして、その上にマットラミネートというコーティングをしています。
A3サイズ以下は、仕事場のプリンタを使用していますが、最終的に選択したプリント用紙での結果がとても良く、いずれも私が望む結果を得られています。
作業中にイメージしていた色にかなり忠実です。
もっとも、それを得るために無駄にした紙もインクも膨大なんですけど(笑)

>紙媒体に印刷されたものより、情報量が多く感じました

そうですね。かなり印象が違うはずです。
何といっても印刷はCMYKで、展示品はRGBからの出力です。
全然発色が違います。
特に青ですね。
CMYKではどうも紫側に振られてしまうようで、今回出力してみてようやくイメージしていた発色が得られました。
昨日、閉店間際に仕事場に残っていたポスターの類を運び入れました。
物販に並ぶものもあるかもしれませんが、『千年女優』DVD発売の告知用ポスターなど、売り物にならないものは別な使い道を考えねばなりません。
告知用ポスターには『千年女優』のメインビジュアルが使用されているのですが、今回展示しているものに目が慣れていたせいか、印刷されたものは全然色が違っていて、驚きました。
これはこれで「プロ」としては問題のある発言だとは思いますが、「元は同じものなのに扱い方によって違ったものになる」ことを楽しんだ方が豊かではないかとも思います。
金さえ払えば常に同じものが手に入れられる、というわけではない。
そういう方がいいですよね。

物販の品薄については、たいへんご迷惑をおかけしています。
だって、こんなに売れるとは思っていなかったんですもの(笑)
いや、ホントに。
第一、「展示即売イベント」じゃないんですから、ご海容下さい。