Re: 一連の事件

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なし Re: 一連の事件

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2008/6/16 9:05
kasiko  居住地: 東京  投稿数: 24
事件そのものの話ではなく恐縮ですが、事件についての今監督の考察『「役柄」』を興味深く読みました。
なるほどこういう批評スタンスがあったかと。

筒井康隆先生は、自身が役者でもあるというバックボーンから、文芸評論において、自分が登場人物ならどう演じるかという「感情移入」による独特の批評方法をとっています。
対して、今監督の方法論は、自分がその事件の「監督」または「プロデューサー」ならばどうキャスティングするかという、配役による人物考察、社会批評と読めます。
その点、深く感じ入り、膝を打つことしきりでした。

わたし自身はあの事件について、虚構の現実への浸食とか、現実の超虚構化の進行とか、どうしても筒井康隆離れできない思考で捉えてしまいます。
なかなか独自のスタンスで考えるというのは難しいものですね。
読書の幅が狭すぎるのもその一因だと反省してみたり。
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