アニメの可能性というよりは……

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なし アニメの可能性というよりは……

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2009/8/3 13:35
s-kon  管理人 居住地: 東京  投稿数: 100
お褒めに与り光栄です。
「大人」なんですかね。あんまり縁がないというか、日常生活は子供じみている気がしますが。
私は何事も、いつまで経っても「ちゃんと」出来ないですよ。
封書を投函することだって面倒くさいですから、日常生活に必要なあれやこれの些事から大事なことまで、上手くこなせないことが多いんですよね。

じゃあ仕事ならどうかっていうと、これもまた同じようなもので、いつまで経っても素人くさいというか、確実な技術一つ身につけちゃいないんですよ、本当に。
相対的に言えば「上手いとされる」部分はあるとは思いますが、それも「下手じゃない」程度のことだと自覚はしています。
「稚拙さがない」とのありがたい評価ですが、自分では稚拙だと思うことばかりですし、都合次第で「アニメ」や「漫画絵」という表現の寛容さというか、世間一般のアニメに対する認識に甘えていることが多い。
言い方を換えれば「アニメなのに」と「アニメだから」を都合よく使い分けているんです。
まあ、それを利用しない手はないという考え方もあるんですけどね。
私の企画がアニメ雑誌とあまり親和性がないのはそういう事情も手伝っているでしょう(笑)

一方で、演出的にも作画的にも、確実なものなんか別に持ち合わせちゃいないんで、扱う対象にこだわらなくて済んでいるのかもしれません。
得意なものがあるとそれを繰り返したくなるのが一般的な傾向みたいですからね。
一度褒められたら繰り返すのが性というものなんでしょうか。
そういう作り方も商売として正しいと思いますし、職人的に一つのことを突き詰めていく態度にも憧れますが、しかし扱う題材が狭いのは縮小再生産につながりやすいようだし、突き詰めると言うよりは単なる自己模倣を感じることが多い。
キャリアのある人だけでなく、ろくにキャリアもないのに自己模倣に陥っている人、多い気がします。
私はすぐに飽きる方なので、一旦やったことは「もういいや」になりやすいかもしれません。
そのくせ「夢と現実の何たらかんたら」は繰り返しましたけどね。
でも扱い方が同じならせめて扱う内容は変えるといった変化がないと飽きます。
どうせ作るなら、なるべく見かけや内容(せめてどちらか一方でも)に馴染みがない方がいいと思って企画を考えます。それに、現在のアニメの作り方はシステムとしての限界を過ぎていると思うので、「作り方から作り変えたい」と思っているくらいです。
でもそうやって、技術が確実に根付く前に他のことに手を付けるから、何というか「プロフェッショナルの技」とか「セールスポイント」みたいなものが身につかないし、作るものはいつもカテゴリーの隙間みたいな位置づけになるのかもしれません。
ま、そういう性分だからしょうがないと諦めてますが。
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