今さんの文章

こんにちは。

私の日課は、毎日今さんのNOTEBOOKをチェックすることから始まります。
更新されているとその日は一日中ハッピー！　このところちょっと淋しいですがきっとお忙しいのでしょう。それもまた良きかな。

ところで、私は今さんの映画はもちろん、書かれる文章も大好きなのです。こっちの方でも超プロ級！歯に衣着せぬストレートかつウィットに富んだ構成力に優れた今さんの文章を読むと，他の人のものが色褪せて見えます。
読み返したい部分がたくさんあるので、いつでも見れるように、今さんがこれまでホームページにアップされているテキストは、ほとんどプリントアウトしているんです！まあそれはそれはびっくりするほど膨大な量ですよ！ためしに積み上げてみましたら、なんと！東京タワーと同じ高さになったではありませんか！！（模型の）

それから、今さんがお勧めくださる本は出来る限り読んでいます。特に、”胸くそが悪くなるほど面白い”と形容なさる本が良かったです。

それではお体にお気をつけて、お仕事楽しんでください！
（過労のため、帰り道に歩いたまま眠ってしまって生け垣に突っ込む、なんてことは、最近ありませんか？）

こんにちは、操さん。
どちらにお住まいか分かりませんが、東京は暑いです。
暑いのは嫌いな今 敏です。

拙文をお褒めいただき、ありがとうございます。
プリントアウトするほど気に入ってくださる方がおられるとは、おかげで昨日は私が「一日中ハッピー！」でした。
しかし、プリントアウトすると東京タワーに匹敵する分量でしたか。模型の。
仕事の必要に迫られて始めた「テキスト練習」も気がつけば立派な趣味になったかもしれません。
文章を書くのは好きなのですが、仕事の態度と一緒で「ちゃんと書けない」くらいなら「全然書かない」という極端さがブログというスタイルと反りが合わないようで困ります。
毎日の掃除は好きじゃないけど、大掃除は好き、という傾向も根が同じなんでしょう。
ああ……あちこち掃除しなきゃ。

操さんの一日ハッピーのためにもブログをまめに更新したいのですが、近頃は御案内の通りの有様です。
というのも……ま……色々ありましてね。
その「色々」をブログに書けばいいのでしょうが、書くわけにもいかない仕事にまつわるあれこれもあれば、書いてもいいけれど書くことでよけいに精神が不快な方に傾斜しそうなことも多々あるし、夏場が苦手なのでどうも文章書きに向いた脳の状態ではないようだし、単純に仕事の圧力が増大しているという理由など、諸々の複合でNOTEBOOKが滞っております。

NOTEBOOKに限らず、雑文はほとんど仕事に行く前に書いています。起きて御飯を食べるまでの間と食後で、雑文書きで寝ぼけた頭を起動しようという目論見です。そんなだから文章が半ば寝ぼけているのかもしれませんが。
そのわずかな時間も、書かなきゃいけないメールインタビューやコメントだの、細かな仕事の依頼に対する返事を書くのに奪われていました。何より、暑さのせいかキーボードを叩くのが億劫で。

最近、頭がぼんやりしているときは、本当にぼんやりとした時間を過ごしているというか、まったく生産的でないことをしています。
たとえば、Amazonの「今 敏さんへのおすすめ商品」のページを次々とめくりながら、
「持ってる……興味ない……持ってる……興味ない……」
とチェックし続ける(笑)
たまには「ショッピングカートに入れる」とか「ほしい物リストに追加する」をクリックする。
そうすると「おすすめ商品」にこちらの好みが反映されて、商品の顔ぶれが更新される。
そこでまた、
「持ってる……興味ない……持ってる……興味ない……」
不毛(笑)
まぁ、おかげで色々発見もありますけどね。
買い物に行く時間もないので、Amazonは便利。というよりちょっと「危ない」気もしているんですが。本とDVD、ついつい買っちゃうし。読むのも観るのもやや追いつかないくらいに(笑)
これらのストックのおかげで読む物と観る物には困らなくなりましたが。

「特に、”胸くそが悪くなるほど面白い”と形容なさる本が良かった」とのこと。
日垣 隆さんの本のことでしょうかね。
近頃読んだ「胸くそが悪くなるほど面白」かったのは、その日垣 隆『裁判官に気をつけろ！』(文春文庫)でした。まったくもってタイトルの通り、裁判官には気をつけたくなります。
腐ってますね、日本の刑法。

最近観た映画で面白かったのは『戦場でワルツを』(Waltz with Bashir )。これから公開されるアニメーションによるドキュメンタリー映画ですが、コメントを頼まれたのでDVDを送ってもらって観ました。「2009年秋、シネスイッチ銀座にて公開」とのこと。
これはいい映画です。すごいといった方がいいかもしれません。
「アニメーションなのにドキュメンタリー？」と思われるかもしれませんし、私も観る前はそう思いましたが、話が逆でした。
これは「アニメーションだから描けたドキュメンタリー」です。
必見。
平和ボケしたどこかの国で、戦争や戦場をアニメで描いているつもりの人たちには……って、そういうことはNOTEBOOKで書けばいいのか(笑)

現在は「帰り道に歩いたまま眠ってしまって生け垣に突っ込む」なんてほどに忙しいことはありませんので、そのうちNOTEBOOKも再開したいと思っています。

I been wanting to see Bashir for a while, too. Unlike your animated movies which don't even get nominated for an Oscar, or get enough distribution and marketing to be noticed for one, Bashir actually got a lot of buzz and money, but got screwed over by being dumped in "Best Foreign Language Film", where it ironically lost to the only Japanese movie to win the award thus far: Departures. Meanwhile, they did do a tribute to Kurosawa when he died, but that's about it.

Unfortunately, the people who vote for these things are behind the rest of the country in terms of what's considered a "Best Animated Movie". So, for example, if Princess Mononoke was competing, and not Spirited Away, it would actually be shut out, simply because of the former movie's more mature content. But your stuff's just gotten mishandled by studios who want to cash in without doing any of the leg-work. Millennium Actress got screwed over by Dreamworks, because the company wanted to bet it all on House of Sand and Fog that year. Tokyo Godfathers was released the same year as MA, so the two canceled each other out. Paprika was released at the end of the month, literally in a hole in the ground in the middle of a heavy-traffic area; so no one could watch it. I think the biggest screw-up, though, came from Kadokawa, since it could've had a winner with Tokikake, but only seemed interested in getting a licenseor for it in the U.S.

Oh, yeah, back to Bashir. I guess if you liked it, you can check out Persepolis and A Scanner Darkly.