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いらっしゃいませ。『千年女優』の監督を務めさせてもらっている今 敏という者であります。 上の写真が仕事場の私の机です。インターネットで披露するほどのこともないような汚い机ですが、アニメ制作現場がいかなるものか想像する一助になれば幸いであります。 この机は幅120センチ、天版にはガラスがはめ込まれており、その下に蛍光灯が設置され、透過台になっている代物です。原画机と呼んでおりますが、これよ り一回り小さい動画机というものもあります。ともかくアニメ制作における必需品であります。買うとなると結構な値段がするそうですが、これは勿論私物では なく制作会社マッドハウスから支給されているものです。 この上でコンテを描き、レイアウトや原画をチェックすることになる仕事机なのですが、一日の多くを公私混同しながら生活している私にとっては時にご飯を食 べる場所であったり突っ伏して仮眠をとる場所にもなるわけです。つまりこの机の上に私の生活の大半がある。その証拠に机の上の左手には酒瓶らしきものが見 えたりもするわけです。 これから作品が完成するまでの間、この机の上で繰り広げられる制作に伴う喜びや悲しみや思いつきや愚痴や冗談の一端を、仕事の合間の息抜きに垂れ流してみようかと考えておりますので、よろしくおつきあいの程お願いいたします。 |
「千年女優」作品紹介 |
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千年机 -01- 仕事というと聞こえはよいけれど |