2007年12月28日(金曜日)

メリー



更新の間が空いてしまった。
とりたてて仕事が忙しかったわけではなく、年末につきもののあれやこれやによって、日常からテキストを書く時間が押し出されていた。

世間が赤と緑と青色発光ダイオードに浮かれ、何万羽ものブロイラーや七面鳥が受難の憂き目にあった
その日。
我が家では一羽でもその命を救うべく、コロッケを食べていた。
鳥の替わりにその日私の家で犠牲となった動物は、コロッケを形成する牛の一部と缶詰されたカタツムリたちだった。
メリー!

私はコロッケが好きである。ただしクリームコロッケは視野の外。
ジャガイモやタマネギ、挽肉などから作られるコロッケだけが私にとってのコロッケである。
しかし、外食で私が望むコロッケに出合ったことはほぼ皆無。
いまのところ、親元と自宅で食べるコロッケだけが私にとってのコロッケのすべてだ。
ちなみに私はソースというものをほとんど口にしないが、コロッケの時だけは別である。
トンカツを食する際もソースのお出ましを願うこともあるが、私は塩で食べる方が望ましい。
キャベツの千切りにソースをかけることなどもってのほかである。醤油こそが望ましい。
この日食べたコロッケは2つ。たいへん美味しかったが、これで満腹するとは年を取ったものである。
まだ若い頃、帰省した折にコロッケを出されると4つや5つは食べた。コロッケバカ。
一方、カタツムリ。
日本ではあまり食卓に上ることはない食材だが、私はけっこうカタツムリが好き。
数年前、ありがたくもパリのイベントにお呼ばれしたときに食べたカタツムリが実に美味しくて、以来好物の一つ。
パリの道ばたの屋台で、カタツムリやムール貝が山のように積まれて売られていたのが印象的だ。どちらもたいへん美味しい食材だ。
いずれも日本ではあまりお目にかかる機会もなくて残念だったのだが、家内が缶詰のカタツムリを見つけてきて、ニンニクとバター、パン粉で焼き上げてくれた。
これはいける。
肉も軟らかく食べ応え十分。
シャンパンや白ワインのお供にうってつけである。
インドネシアのカタツムリたちに感謝したい。
メリー!

翌日は仕事場で、お世話になっている人たちと一緒に鳥の受難に加担する。
その他に犠牲となったのは、チョウザメの卵と塩漬けにされた豚肉保存食など。
会席者7名で鳥と、孵ることすらなかったチョウザメたちと燻製にされた豚の冥福を祈る。
メリー!
しかし、チョウザメの卵たちが入れられた棺桶はまことに小さく、7人でお焼香すると各人の量は試食みたいささやかさである。
7人の内訳は新作の作監や美監、「オハヨウ」作監、プロデューサー、監督、それに若い娘さん二人。
この若い娘さん二人は以前記したNOTEBOOK「かしまし娘」に登場した二人。
「コスプレパーティだからね」
という当方の「悪戯」を疑いもしないたいへん素直な娘さんたちだ。
結果、そのままの姿で街を歩くにはかなり勇気を必要とする衣装で登場してくれた。わざわざ知り合いから衣装を借りてまで(笑)
一人は「メイド服」である。
メリー!
さらにこの娘さんの縁で、途中でスペシャルゲストの飛び入りもあった。
桃井はるこさんである。
『妄想代理人』の「マロミ」役なので、私も勿論縁のある方。今年は「デジスタ」のゲストとして収録をご一緒させていただいた。
お忙しいところ、まことにありがとうございます。
鄙には稀な賓客にまでおいでいただき、たいへん楽しい時間となった。
メリー!

翌日は二日酔い。
だが、酒も抜けきらないうちにこの日も宴会と化してしまう。
夕方、私が「暗躍する若旦那」と名付けたS氏が来社。
まだ海のものとも山のものともつかぬ怪しげな「企画」について打ち合わせしていたのだが、居合わせた人たち3人も合わせて「晩飯」へ。そのまま話し込んでいるうちに酒が進んで、ただの宴会になる。
居合わせた3人、というのは前日の参加メンバーでもある。
年末にはまことに相応しい連日であるが、胃腸の負担も考えてやらなければ。

しかし。今日はマッドハウス上げての大忘年会が待っている。
メリー!

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