手は大事にして下さい

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なし 手は大事にして下さい

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2009/6/14 20:06
麻衣子 
私は右手左手とも19センチでした
(ちなみに中指の先から手首の辺までの長さが17センチでした
指の長さは内緒です)
今さんのように大きな手だとその分筋力も発達しているでしょうし
長年に渡って描き続けられた結果絵を描く時に使う部位が特に発達していると思うのですが
それでも痛みを感じられるというのはやはり膨大な作業量によるものなんでしょうね
“絵を描く”というのは身体的な作業なので今さんのように誠実に仕事をされている方には
避けられないことなのかなとも思いました
プロスポーツ選手でも一流の人になるほど必ず何らかの故障を抱えているとも聞きます
今さんの周りではよくある職業病のひとつなのかもしれませんが
「ああ、手が痛い」という独り言はSOSのようで読んでいて胸が締め付けられる思いがしました
私が大げさに受け取りすぎなのかもしれませんがそれでも心配です
筆記具は「握った指の先から芯の先までがなるべく短い方が立てやすい」というのは
普段文字しか書くことのない私からするとかなり驚きです
字を書く時には先端からある程度離れた所を持つ方が書きやすいので
先端ぎりぎりを立てて持つということはその分コントロールが利く範囲が狭くなり
ディテールを描くために特化された持ち方だということですね
この状態で描き続けるのはかなり大変そうなイメージです
「ラフだけで済む仕事は別にして、清書までしないと達成感を感じない方」というのは
今さんの個人的な嗜好性について言われてるんだと思いますが(もちろん作業効率上の理由があることも承知してますが)
実際にアニメーションの業界で絵を描かれる方達は皆さん清書までして初めて達成感を得られるんじゃないかと思います
ただ実際にはそこまで追い込んで妥協せずに絵を仕上げるのは今さんを含めた一部の方達だけで
その分肉体的な負担を背負っていらっしゃるのではないでしょうか
腕の立つ人程故障も抱えやすいというのはファンの立場からしてもこの解消できないジレンマに対して呪わしい気持ちにさえなります
堅実な絵は今さんの持ち味だとも思うのですが
『ワールドアパートメントホラー』のような力の抜けた洒脱な絵柄で映画を制作するのはやはり難しいのでしょうか?
ファンとしては無責任なアドバイスは出来ないのでただ新作を楽しみに待つだけです
映画制作に関して「どこかで秩序が高まった分、その外部に混沌を生みだしている」とのことですが
プライベートでネガティブな感情を平気で作品の中に持ち込む作品が多いことを考えると
今さんの態度は映画にとって最も大事なことのように思えます
映画を観る側からすれば全ての監督さんにはそうあってほしいと思います
今さんの作品は各素材の馴染み方や落ち着き方があまりに自然なので観ている間はそれを得るための作業にまで思い至らないのですが
実際にカット毎に今さんが指示される撮出しの詳細さを知ると
「人間だろうか? いつ寝てるんだろうか?」と驚きを通り越して呆然としてしまいます
理想が高い監督さんは大勢いると思いますが
理想に近づくために最善を尽くしている人は数える程しかいないんじゃないでしょうか
今さんのモチベーションと持続力は大きな謎ですがファンとしてはありがたいことです
アニメーションでメタフィクションは筒井さんも仰ってましたが私も今さんの宿命のような気もします
今さんがやらなかったら誰が出来るんでしょうか?
常に新しいテーマに挑戦する今さんも好きですし
メタフィクションを面白く見せてくれる今さんも好きです
どっちも好きなのでこれはファンとしてのジレンマです
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