海外雑誌インタビュー

映画祭参加の影響か、海外の雑誌からインタビューを受けたりします。メールで答えたインタビュー3本から抜粋してあります。喋れば1時間ですむことを文章 で答えるというのは、満足に文章を書けない私にとっては、実に面倒くさいものでありました。そのせいか、あるいは海外向けのせいか発言内容は、いつもより 余計に「よそ行き」になっているようです。



1.“パーフェクトブルー”の監督になられた経緯は?監督になられたのは大友克洋氏の意向ですか?

 原作“パーフェクトブルー”の小説家・竹内氏が映像化を思い立ち、その企画が巡り巡って私のところに届けられました。原作の小説は読んでいないの ですが、原作に近い形のラフプロット読んだところ、私には向かない内容の話でした。「アイドルの女の子が、彼女のイメージチェンジを許せない変態ファンに 襲われる」というもので、出血の描写も大変多く、映画“パーフェクトブルー”よりも、もっとストレートなアクションホラーと言ったストーリーでした。

 この依頼があった当時、私は漫画の連載を抱えて大変忙しかったのですが、プロデューサー及び原作者にお会いして話を聞きましたところ、映像化に当 たっての内容の改変は構わないという約束も頂き、また「初監督」という魅力に負けて無謀にも引き受けることにしました。企画協力として大友氏の名前はクレ ジットされておりますが、私はこの“パーフェクトブルー”という作品制作において、氏とは一度も会っておりませんし、大友氏の意向で私に監督依頼が来たわ けではないと思います。

2.“パーフェクトブルー”のストーリーはどなたのアイデアですか?今監督ですか?大友さんですか?脚本家ですか?

 原作小説があったわけですが、前述したとおり映画とは随分違った内容です。映像化に当たっては「アイドルが主人公であること」「彼女の熱狂的な ファン“オタク”が登場する」「ホラー作品であること」という大枠をはずさなければ、監督のやりたい方向で構わないということでした。

 そこで、まず「映画・パーフェクトブルー」の中核となるモチーフを見つける必要があったのですが、その部分は脚本家に依頼するわけにはいきません し、やはり監督の私が自分で見つけなければならず、いたく苦労いたしました。原作のモチーフを使って、全く新しいストーリーを作るような気持ちでアイディ アを出し、過去に漫画用に考えていた様々なアイディアを引っぱり出して形作っていきました。そうする内に「周りの人間にとって“私”よりも“私”らしい存 在」が主人公の知らぬうちにネット上で生み出されている、というアイディアが出てきました。その存在は主人公にとって「過去の私」であり、ネット上にしか 存在しなかったはずのその「もう一人の私」が、外的な因子(それを望むファンの意識)やまた主人公自身の内的な因子(過去の方が居心地の良かったかもしれ ないと思う後悔の念)によって、その「過去の私=もう一人の私」というものが実体化し、それと主人公自身が対決するという構図が生まれ、そこで初めてこの 作品が「映像作品」として成立するという確信を得ました。

 先程原作小説のストーリーを「アイドルの女の子が、彼女のイメージチェンジを許せない変態ファンに襲われる」と要約しましたが、「アイドルの女の子が、急激な環境の変化やストーカーに狙われるうち、彼女自身が壊れていく」という風に考えることにしたのです。

3. このストーリーは何かにヒントを得て作られたのでしょうか?ダリオ・アルジェントの作品に影響されたのでしょうか?

 他のインタビューでも何度か聞かれたのですが、あいにくダリオ・アルジェントという監督の作品を私は見たことがありませんし、どのような作品を 撮っておられるのかも知りません。このストーリーの基本になったのは、無論原作小説ではありますが、「核」となったのは前述したように、私が考えたアイ ディアでした。

4. 上記の3人で脚本を書かれたのですか?それとも、脚本ができあがってから、今さんがプロジェクトに参加されたのですか?

 前記の答えでも分かると思いますが、大元のアイディアは私が考え、それを村井氏が脚本化し、私と原作者、プロデューサーをまじえて更に練り込んでいきました。話のプロットやシナリオに大友氏は全く関わっていません。

5. アニメで初めてのサイコホラーを作られた訳ですが、”セブン”、”氷の微笑”、”羊たちの沈黙”などを意識されましたでしょうか。

 意識はありました。いわゆる「サイコホラーモノ」は、世界中で数多作られており、手垢の付いてしまっているジャンルです。しかし、どの作品という ことではないのですが、その殆どが「犯人がどれほどの変態で狂った人間か」という狙いの物に見えます。ですから、私としてはその裏を狙って、「ストーカー に狙われるうちに、如何に主人公の内面が壊れていくか」に焦点を当てました。

 ただし作品内に登場する劇中劇“ダブルバインド”については、ストレートに「サイコモノ」の作品を意識してします。というより、パロディに近い意識です。ハリウッドの流行物をすぐに真似して安直に作られる日本のテレビドラマへの批判のつもりです。

6. ”彼女の想い出”のヒロイン・エヴァは、歌手であるとともに自分自身の夢の囚人だったと言えると思います。また、“パーフェクトブルー”の未麻も、歌手であり、自分の夢の囚人だと思うのですが、今監督は夢と現実の関わりや、音楽の世界に特に興味がおありですか。

 言われてみれば確かに両作の主人公とも歌手であるという共通点がありますが、これはただの偶然だと思います。“彼女の思いで”の主人公をオペラ歌 手にしようと言い出したのは大友氏でしたし、“パーフェクトブルー”の場合は原作を踏襲したに過ぎません。ことさらに音楽の世界を描きたいわけでもありま せん。

 夢と現実の関わりには大きな感心があります。“彼女〜”の夢と現実の交錯、というモチーフはシナリオ完成後も私の興味を刺激し続けました。その後 漫画で連載していた“OPUS”という作品では、主人公である漫画家が、彼自身の漫画作品に入って行ったり、逆に漫画のキャラクターが現実世界に出てきた りするという、「メタフィクション」の真似事をしておりました。この作品は連載していた雑誌が廃刊となってしまい、残念ながら完結を見ておりません。

 そんな漫画を描いている最中に丁度“パーフェクトブルー”の企画を頂いたため、原作には全く見られない「夢と現実の交錯」というモチーフを持ち込んだ訳です。その狙いは村井氏の多大なる才能と努力によって見事なシナリオに昇華されたと思っています。

 「夢と現実」「記憶と事実」「自分と他者」といった本来その間に「境界線」があるはずの物同士が溶け合う、というモチーフは今後も私のテーマに なっていくと思います。「ボーダレス」という概念がもてはやされていますが、ポジティブな面ばかりではなく、様々な分野や関係においてその「境界線」は揺 らいでいるような気がします。

7.“パーフェクトブルー”はオタクを、批判(知的な方法で)していると思いますが、日本のオタク達の反応を気にしておられますか。

 彼らの反応は気にしていません。私としては「オタク」の人たちを特別に批判したつもりもありませんし、現実の社会にいる「オタク」に、私は特別な 嫌悪も好意も持っておりません。各自が好きなものを見つけてその人なりの楽しみ方をするのは構わないわけで、世間に迷惑さえかけなければ問題はないと思い ます。社会的な客観性を持った「オタク」というのは存在するはずです。

 作品の中で「犯罪に走る極端なオタク」は登場させましたが、「オタク」に限らず、物事に極度に熱中する人間は往々にして「自分と他者」や「夢と現実」の境界を曖昧にしてしまう、と描きたかったのです。

8.“パーフェクトブルー”で作られたキャラクターはどのくらいの期間人気を保てると思われますか。

 「キャラクター」が売りの作品ではありませんし、保つほどの人気も最初からないと思います。

9. 技術的にパーフェクトブルーはすばらしい作品で、それぞれのカットがとても緻密に計算されていたと思います。そのようなカットを作られるのに、長い時間と労力をかけられましたか。

 ご存じかと思いますが、アニメーション制作では脚本の次に絵コンテを描き起こします。この作品では全カット私が描きましたし、完成した画面と殆ど 変わらないくらい、構図はコンテ段階で決め込みました。それぞれのシーンのカット割りやカットの芝居や尺、あるいは脇役の顔や服装、背景となる舞台や小物 等の設定も決め、カメラマンの役割も果たすわけですから、大変かつ重要なプロセスです。とはいってもこれほど楽しい作業はありませんでした。毎日こんな楽 しいことをしてお金がもらえるなんて夢のような日々でしたが、楽しみすぎて全体の尺が伸びてしまい、100カットほど欠番を出さざるを得なくなったのは大 変残念でした。

 コンテが上がったところから順に次の作業、レイアウトや原画に入っていったので並行作業となったのですが、コンテの正味の期間は欠番も含めて全1100カット(本編は960カットくらい)を描くのに、約4〜5ヶ月だと思います。

10. 制作期間は?その制作期間は他のアニメに比べて長いのでしょうか。大きな予算の映画ですか?何人の人が制作に参加されたのでしょうか。

 私が企画を受け取ってから3年弱、脚本が上がってからは1年半程です。最近の劇場用アニメーションとしては短い方だと思います。もっとも当初はビ デオ作品としてのスタートでしたので、分相応ではないかと思いますし、予算的にもビデオ作品の規模です。劇場作品としては、期間的、予算的、あるいはス タッフの数としてもかなり小さな枠です。制作に関わった人数というのは、私にも把握できません。動画・仕上げといった、特に人の数を要するプロセスは殆ど が韓国のスタジオに発注しておりますので、私が顔を見なかったスタッフの方が多いのです。

11. 声優をどのように選ばれましたか。メインの声優は誰でしょうか?せりふは撮影の前に録音されたのですか?

 主役の声優はオーディションテープを聞いて決めました。20〜30人いたと思いますが、何度も聞くうちに際だって聞こえた「岩男潤子」さんにお願 いすることにしました。セリフは撮影後に録音しています。といっても極端な制作状況の悪化から、フィルムが全て揃わない段階でのアフレコとなってしまい、 声優さんには大変な迷惑をかける結果となってしまいました。色が付いているカットは全体の2〜3割、他はアフレコ用に作った間に合わせのカットを繋いだ状 態です。当然演出側としても細かい注文を出せる状況ではなかったのですが、声優さんたちの努力で随分と助けていただきました。

12.“パーフェクトブルー”ではあまりCGは使っておられませんでしたが、それは、よりリアルによりセンシティブに見せるためですか。

 包み隠さず言わせてもらえば、CGを使う予算がなかったからです。コンピュータの使用は現段階でもまだまだ多大な予算を必要としています。出来る ことならこの作品でももっと積極的に使いたかったのですが、“パーフェクトブルー”のような小さな予算枠からは、CGのための費用を割くことは殆ど出来ま せんでした。今後作品を作る際、CGはより大きなウェイトをしめると思いますが、手描きのアニメーションのムードを損なうことなく融合させてみたいと考え ております。

13. 今監督はマンガ家出身ということですが、今までどんなマンガを書かれましたか?

 一言でいうにはあまりに難しい質問ですが、「リアルな日常とファンタジーの融合」を目指した作品を描いていたつもりです。達成できたかどうかは別問題だと思いますが。

14. もともとアニメーションファンでいらしたのですか?もしそうなら、どのアニメ(映画もしくはTVシリーズ)がお好きでしたか?

 アニメーションは好きで、高校生くらいまではテレビ・映画ともよく見ておりまして、“宇宙戦艦ヤマト”“銀河鉄道999”“機動戦 士ガンダム”などの作品に熱中したものです。宮崎駿監督作品“未来少年コナン”なども好きでしたし、“ルパン三世/カリオストロの城”などはアニメーショ ン、と言うより広く映像を学ぶ意味でも大変参考にさせてもらいました。

15. “パーフェクトブルー”は日本のアニメーションとしてはユニークな作品なのでしょうか?

 その通りだと思います。内容的にこれまでのアニメーションが扱わなかったものですし、描写の方法もポピュラーなものではないと思います。“パー フェクトブルー”は日本のアニメーションのムーブメントにのって生まれてきた作品ではありません。従来ならアニメにそぐわない、あるいは前歴がないという 理由で通るはずもない企画が「偶然」取り上げられ、変わったものを作りたがっていた私の元に「偶然」舞い込み、巡り会った脚本家と私の趣味が「偶然」近し いものであった、という幾重にも重なった「偶然」で生み出された作品だと思います。その後の完成までの劣悪な制作状況などを思い出しましても、あまりの 「偶然」の多さに目がくらみ、背筋がぞっとします。よくも完成したものです。制作期間後半の日々の方が、作品よりもよほど「ホラー」でした。

16. 殺害シーンはレーティングを考慮して、控えめに演出されたところがありますか?日本人は血なまぐさい映画(ゴーリームービー)にたいしてどのように反応しますか?

 特に控えめにしたつもりはありません。あれ以上に執拗にすると、暴力描写自体が目的になりかねませんし、あれ以下に押さえるとそれらのシーンが表現するべき「感情」が弱まるような気がしました。

 お客の中にはそういった描写に対し拒否反応を示す人たちもいるでしょうが、簡単に人が死んだりするより、暴力の重みや痛さを表現することも大切だと思います。

17. この映画のターゲット層は?SFやファンタジーアニメーションのファンが多いと聞いていますが、そういった人たちにも受け入れられるでしょうか。

 ターゲットをことさら考えて作っていたわけではありません。それはいつものことですが、「自分が見たい物」を作ることしか考えないのです。この作 品がどう受け取られるかはまだ分かりませんが、アニメファンに限らず「今までにないもの」を見たいという欲求は誰にもあるはずですし、また逆にそういう今 までの尺度では測れないものに対しての拒否反応もあるかもしれません。受け入れられるかどうか、私も楽しみにしております。

18. 日本で劇場公開されましたか?その反響はいかがでしたか?

 この質問に答えている現在、東京の2つの劇場での公開から一週間ほどしか経っておりませんが、現在のところ反響は思った以上に良いみたいです。日 本各地での公開が終わってみないと、本当の反響というのは分からないでしょうし、更にアニメーション作品の成功というのはビデオやレーザーディスクの売り 上げによるところも大きいので、現段階では何とも申し上げにくいです。

19. パーフェクトブルーを通して描きたかったテーマは何ですか?

 この作品では日本の芸能人やそれを取り巻く業界人、あるいはファンという特殊な人間たち、またストーカーや殺人といった極端な事件なども扱ってお りますが、テーマとしていることは、そのレベルの大小はあれ、誰にでもある成長に伴う「心の揺らぎ」であると思っています。新しい状況に立たされたとき人 は少なからぬ不安を抱きますし、更にストレスが加わっていくと仕事や対人関係、日常生活すらも思うに任せなくなることがあると思います。そんな「心の揺ら ぎ」といったものを描くために物語の前半で「確固とした日常」を描き、そして事件・事態の進行に伴いその確固だった筈の「日常が壊れていく」というプロセ スを描く事で彼女を表現したつもりです。壊れていく彼女の日常の、目眩にも似た「酩酊感」を味わっていただければ、この作品を作った者として大変嬉しく思 います。

20. 大友克洋さんと何度か一緒にお仕事をされてますが、どのように形で大友さんのプロジェクトに参加されているのですか。

 元々私は漫画家としてデビューしまして、短編や連載漫画を発表する一方、時折大友氏の“AKIRA”の連載を手伝ったりしておりました。アニメー ションに関わるきっかけとなったのも、やはり大友氏の縁です。氏が企画・脚本を担当した“老人Z”という作品の美術設定・レイアウトとして参加しました。 “ワールドアパートメントホラー”の時は、飲み屋で大友氏が「今度実写を取るんだ」という話をしまして、その題材を探しているということだったので、私が 以前に漫画の短編用に考えていたアイディアを提供したわけです。シナリオを練る段階にも参加しました。

 “MEMORIES”の時は、脚本を書く適当な人間がいなかったこともあって大友氏に指名されたという次第で、いつも安直な関わり方です。どこの業界も人材が不足しているのです。

21.“パーフェクトブルー”は世界中で有名になりつつありますが、日本のアニメーションスタジオがかかえている問題は、作品を海外に輸出することで解決されると思いますか。ジブリがブエナビスタと組んで世界配給を始めたように。

 海外輸出で解決する問題も少しはあると思います。例えば予算的な問題です。時間と予算を必要とするアニメーション制作ですが、実際にはどちらも満 足に使った作品はまずありません。というより、どちらもあまりに足りない状況で制作しておりますので、海外輸出が見込まれることでその点が改善されればよ いと思います。

 もっとも日本のアニメーションが抱えている問題は、そういう予算的な問題よりも作品の内容の問題だと思います。あまりに内容的な幅が狭く、キャラ クターを売りにした、「アニメファンのためのアニメ」が多いのが現状です。作り手と受け手の、やはり「境界線」が薄れているのです。作り手側の意識の向上 や改革がない限り、問題の解決はないと思います。

22. “もののけ姫”の成功についてどのように思われますか。

 国内はもとより海外にまで大きく進出することは、業界だけでなく広くアニメーションにとってよいことだと思いますが、心配なのは“もののけ姫”の 成功で「アニメが広く認知された」などと思いこむアニメ関係者が増えないかということです。認知されたのは「アニメ」ではなく「宮崎 駿」でしかありませ ん。安直なアニメ企画が増えないことを祈ります。

23. この映画の海外での成功は期待しておられましたか。

 考えたこともありません。今現在の状態にしても「成功」しているのかどうかよく分かりません。もっとも当初の企画から考えれば、とてつもない成功 だといえます。何しろ、日本のビデオ市場、それも小さなアニメ市場の中で、ほんの一時話題になればいい、という程度の希望しか持ち合わせていませんでした ので。

 企画を受け取った当時、いや現在でも変わらないのですが、“パーフェクトブルー”の内容を、業界の人間はおよそアニメ向きではないと思っていますし、「アニメファン」に受けるはずがないと思っています。

 “パーフェクトブルー”が海外の映画祭などで評価していただいた結果、日本でも多くの人に見てもらえるのは大変望ましいことです。先日のベルリン映画祭でも多くの方に見ていただいた上に身に余る好評をいただき、本当に嬉しく思っております。

24. 今監督のお好きなスリラーとアニメーションは何ですか。それらをお好きな理由は何ですか。

 スリラーというかホラーになりますがStanley Kubrickの“THE SHINING”が好きです。“SEVEN”もスタイリッシュな画面が素晴らしく、大変優れた作品でした。それとスリラーと呼ぶのは作品に失礼かもしれませんがRobert Altmanの“THE PLAYER”が大好きで、“パーフェクトブルー”を作るに当たっても随分と触発されました。他にも好きな映画はたくさんありますが、Terry Gilliamの“THE ADVENTURES OF BARON MUNCHAUSEN”やJean-PIrre Jeunetの“ THE CITY OF LOST CHILDREN”のような、ファンタジーの形を借りて「リアル」なテーマを浮き彫りにするようなスタイルの作品が好きです。

25. 大友さんと一緒に“ワールドアパートメントホラー”を作られましたが、実写を取りたいと思われますか

 実写にも興味がありますが、私が自分の作品を作る上で最大の武器となり、また一番使い慣れたツールはやはり「絵」ですので、アニメーションを作りたいと思います。漫画も描きたいのですが、今一番意欲が湧くのはアニメーションです。

26. 次のプロジェクトは何ですか。

 ある意味で変わった作品の“パーフェクトブルー”が世間的に受け入れられ商業的にもうまくいけば、こういった傾向の作品の企画も通りやすくなるか もしれません。私としては“パーフェクトブルー”を土台にして、更に「変わった」作品を作りたいと思っていますが、内容的なことはまだ申し上げることは出 来ません。

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